Y 近代社会の胎動
3 経済行動の変化と社会変動
2 市場圏の拡大
対外貿易
 国内商業の発達とともに、退学貿易も次第に活発になった。17世紀中葉から清との貿易が活発になると、国境地帯を中心に公貿易の開市と私貿易の後市が成立した。清から入ってきた物品は、絹、薬材、文房具などで、輸出した物品は銀、紙、木綿、人参などであった。

 一方、17世紀以後に日本との関係が徐々に正常化すると、倭館開市をとおして対日貿易が盛んになった。わが国からは人参、米、木綿などを売り、また清から輸入した物品の中継貿易を行った。反面、日本からは銀、銅、硫黄、胡椒などを輸入した。

 このような国際貿易で著しい活躍を見せた商人は義州の湾商と東萊の萊商だったが、開城の松商はその両者を中継して大きな利益を得ていた。

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