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捏造がばれても黄禹錫教授を支持する人々

朝鮮日報 2006/01/12 14:22

「源泉技術は有効」黄教授支持のキャンドルデモ開催

 ソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授の研究成果がでっちあげだというソウル大調査委員会の調査結果発表にもかかわらず、黄教授を支持する世論には変りがなかった。

 インターネットのダウムカフェ(cafe.daum.net)「黄禹錫を支持するネチズン連帯」の会員約2000人は、11日午後6時からソウル光化門のトンファ免税店前でキャンドルデモ集会を開き、黄教授への支持を明らかにした。

 両手にキャンドルを持ち、胸に黄禹錫教授の顔と太極旗が描かれたステッカーを貼った参加者は「源泉技術は有効だ。黄教授に再現のチャンスを与えるべき」と主張した。

 この日集会場には「博士、ガンバレ。国民と私たちが見守っています」「調査委員は源泉技術の再現機会を保障せよ」という言葉が書かれたプラカードを掲げるなど、一部では涙を流す参加者もいた。

 警察は当初、この日の集会に約200~300人が参加すると予想し、集会場の周辺に4の中隊を配置したが、デモの参加者が2000余人に増え、急きょ警察兵力を追加配置した。

朝鮮日報 2006/01/22 12:13

黄禹錫教授支持のキャンドル集会に7000人

 黄禹錫(ファン・ウソク)教授を支持する光化門キャンドル集会に7000人以上の人々が集まった。

 黄教授を支持する5つの団体が連帯した「黄禹錫教授研究再開国民連合」は21日午後6時から9時まで光化門市民ヨルリンマダンでキャンドル集会を行い、黄教授研究グループの研究再開を求めた。

 またこれらの団体は黄教授チームの論文ねつ造の事実を明らかにした鄭明熙(チョン・ミョンヒ)ソウル大学調査委員長を名誉棄損で検察に告発することにした。

朝鮮日報 2005/12/25 16:17

インターネットカフェ「アイラブ黄禹錫」のキャンドル集会



 クリスマスイブの24日、ソウル・清渓(チョンゲ)川・クァンギョ付近で、インターネットカフェ「アイラブ黄禹錫(ファン・ウソク)」の会員たちがキャンドル集会を行っている(写真=聯合ニュース)。

中央日報 2006.01.23 10:38:22

変わらぬ黄教授支持者、彼らはなぜ…

 「あなた1人さえ埋葬されればよいというその群集と最後まで争って勝つでしょう」−−。

 21日午後6時、ソウル光化門(クァンファムン)前の開かれた市民広場。

 全国から集まった黄禹錫(ファン・ウソク)教授支持者2500人が、太極旗を振りながら「研究再開」「特許守護」などと声を上げていた。

 ある女性は「国のために働いたあなたの手/愛情にあふれています/あなたの手に背く者/偽りを言う者/死ぬでしょう」と、献呈詩を朗読した。

 在米科学者として紹介されたチョ某さんが壇上に上がり「卵子供与など消耗的な倫理論争を中断し、われわれの生存権を得よう」と叫んだ。割れんばかりの拍手が響いた。

 この日のキャンドル集会は「アイラブ黄禹錫」「韓国せき髄障害者協会」など5団体で構成された「黄禹錫研究再開国民連合」が主催したイベントだ。黄教授と何の関係もなく自発的に参加した一般市民たちもかなり多くいた。

 ソウル大調査委が黄教授の論文操作事実を発表したが、黄教授に対する彼らの愛は冷めることはない。今週、ソウル大学鄭明煕(チョン・ミョンヒ)調査委員長を、黄教授に対する名誉毀損の容疑などで告発するとしている。彼らはまずソウル大調査委を信じることはできないという。

 イ・ヨンシル国民連合対外協力局長は「ソウル大調査委は基本的に検証資格がない人々」とし「著名な海外の学者たちも評価できないことを、一般の教授たちがどれほど評価することができるのか」と主張している。また日本の東京で20年暮らしている同氏は「調査委の最終発表を見てひどく頭に来たのでソウルまで来た」と言う。

 論文操作も枝葉的問題として見ている。

 せき髓障害者協会チョン・ハギュン会長は「陶工が立派な作品を作った後、多くの人があれこれ見たため割れてしまった状況なのだから、陶工の技術は認め、保存していかなければならない」と主張した。

 黄教授が周辺の組織的な陰謀によって犠牲になったと強く信じている。5歳と3歳の2人の子供を連れて集会に出たチャン・ミスクさん(42)は「ソウル大医学部側の既得権守護策略や、米国との特許関係と絡んだ陰謀論の信憑性が高いと思う」と話す。

 熾烈な国家間競争で国益を守るために黄教授研究を再開させなければならないという愛国主義、民族主義的立場も濃い。会社員イ・ファリョンさん(49)は「最小限、黄教授の特許だけでも生かさなければならない」と強調した。

 このような主張について社会心理専門家らはさまざまな解釈をしている。ソウル大学チャン・トクチン教授(社会学)は「このような状況を人質と誘拐犯が協力関係を形成するストックホルム症候群と説明する見方もある」とし「黄教授が国家的な英雄だったがために独島(トクト、日本名:竹島)問題のように国運がかかった問題だと思う人が多い」と話している。

 ソウル大クァク・クムジュ教授(心理学)は「多くの人々が黄教授についてあまりにも強い希望をもって来た」とし「終末論者たちが終末が来ないと落胆するよりは『今回ではなく10年後に来るんだ』とまた別の希望を持つものだが、今回の場合がそれに当たる」と述べた。

 また困境に処した人が自分に有利な情報だけ取得しようとする認知不調和現象が現れているという指摘もある。

 ◇ストックホルム症候群とは=人質劇で人質が彼らを解放してくれようとする軍や警察より人質犯に同調してしまう心理状態だ。

 1973年スウェーデンのストックホルムで起こった銀行強盗事件をきっかけにできた用語だ。

 事件の初め、強盗を恐れた人質らは人質劇が進行されるほど強盗に好感を持つようになった。6日間の人質劇が終わった後に実施された警察の調査で、人質らは強盗に不利な証言を全く言わなかったという。人質だったある女性は強盗に愛情を感じ、婚約していた男性と破談したという。

パク・ソンウ記者 <blast@joongang.co.kr>

キム・ホジョン記者

朝鮮日報 2006/01/09 16:56

【論文ねつ造】「調査委が黄教授を犯罪者に仕立て上げた」

 黄禹錫(ファン・ウソク)教授の論文ねつ造問題と関連したソウル大学調査委員会の最終調査結果の発表が明日に迫っている中、検察では黄教授の論文をはじめ、提起されている各種の疑惑に対し、捜査が必要な部分はどこなのか検討していると伝えられた。

 これと関連、黄禹錫教授のファンによる「黄禹錫博士を愛する集まり(ファンサモ)」は9日、ソウル大学調査委員会が中間発表をする際、正確な再検証なしで黄禹錫教授を犯罪者に追いやったと非難、ソウル大学調査委員会も検察の捜査を受けるべきだと主張した。

 ファンサモの関係者は「ソウル大学調査委員会は黄教授といつも意見が衝突していた調査委員で構成された」と強調し、「黄教授チームのコンピューターだけを押収し、盧聖一(ノ・ソンイル)理事長や尹賢洙(ユン・ヒョンス)漢陽(ハニャン)大学医学部教授のコンピューターは押収しなかった」と疑問を提起した後、真相究明と特別検事による捜査を求めた。

 また、「中間調査過程で調査委員らがDNA検査の発表を1月はじめに延期した点、キム・ソンジョン研究員に対する追加調査は必要ではないとした点」などについて徹底した検察の調査が要求されるとし、「ソウル大学調査委員会の再検証はソウル大学医学部がソウル大学獣医学部に対しこれまで抱えてきたうっ憤が混ざった感情的な調査に過ぎない」と非難した。

 ファンサモ側は昨年27日午後2時30分頃から開始した「ソウル大学調査委員会特別検事捜査要請」の署名運動を開始し、現在7200人以上がこれに署名したとし、今後も活動を続け、1万人の署名を集めた後、ソウル大学調査委員会に対する捜査を要請する陳情書を検察に提出する予定だとされている。

朝鮮日報 2006/01/16 13:31

【論文ねつ造】黄教授支持連帯「特許出願取消は不当」

 「黄禹錫教授支持国民連帯」のウ・トンイル代表は16日、「黄教授が発明し、ソウル大学・産学協力財団が出願した幹細胞関連の特許すべてに対し取消申請をするのは不当」とし、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大学総長を相手取り、特許出願取消禁止の仮処分申請をソウル中央地裁に提出した。

 ウ代表はこの申請書で「鄭総長は黄教授研究グループ内のミズメディ病院側の論文ねつ造事件をもとに、完全な調査報告書ではなく、ソウル大学独自調査報告書だけを参考に、一方的に特許出願を取り消すのは職務乱用であり、性急過ぎる行動」と主張した。

 また、「不明確な調査によるソウル大学の調査資料に基づき、全体への影響と事実を考慮しない不明確な内容で特許権を取り消すとすれば、職権乱用、国家財産損壊、公務員法違反罪などの犯罪行為につながる」と説明した。

 ウ代表はさらに、「特許を取り消せば、民事上の不法行為と刑事上の犯罪行為により、財産権および生命権の侵害や名誉棄損など、回復できない損害を負うことになるため、特許出願取消禁止仮処分申請をすることにした」と説明した。

朝鮮日報 2006/02/04 12:03

「黄博士に研究を続けさせよ!」 20代男性、抗議の焼身自殺

 4日午前5時51分ごろ、ソウル鐘路区世宗路洞の李舜臣銅像前で20代後半と見られる男性が「黄禹錫(ファン・ウソク)博士の幹細胞研究再開のために」というビラを配り、焼身自殺した。

 焼身自殺を図った男性を通行人が服を脱いで火を消したものの、男性は全身に重度の火傷を負い死亡した。

 検察は死亡した男性の身元を把握する一方、正確な事故の経緯を調査中だ。

朝鮮日報 2006/02/23 14:28

ソウル大研究所長、黄教授支持者に暴行受ける

ソウル大研究所長、黄禹錫教授支持者に暴行受ける

 盧貞恵(ノ・ジョンヘ)ソウル大研究所長が22日午前11時15分頃、ソウル大の大学本部へ向かっていたところ、黄禹錫(ファン・ウソク)教授支持者と思われる10数人に髪をつかまれたり手首を捻じ曲げられたりするなどの暴力をふるわれた。

 盧所長は黄教授論文ねつ造事件に関係したソウル大調査委員会のスポークスマンを務め、中間調査結果を発表している。黄教授支持者10〜15人は大学本部前に20日から毎日午前11時頃集まり、午後3時まで黄教授支持集会を開いていた。

朝鮮日報 2006/03/12 08:00

黄教授支持者ら、ソウル大討論会で乱入騒ぎ

 「民主化のための教授協議会」(略称民教協)の主催で10日午後2時、ソウル大学の法学部・近代法学教育100周年記念館で開かれた「黄禹錫(ファン・ウソク)事態から何を学ぶか」と題した討論会が、黄教授の支持者約30人の抗議によって3時間以上も紛糾した。

 なかでも、一部の過激な支持者たちは、壇上に上がりマイクを奪ったり暴言を吐き出したりした。この過程で支持者たちは、主催側と攻防を繰り広げた。結局、民教協はテーマ発表を全面的に中止した。

 黄教授支持者たちは、討論会がはじまると同時に記念館に押入り、「黄教授に対する検察の捜査が行われている最中にもかかわらず、国際的な詐欺事件であると決め付けた民教協は、これを全面的に撤回し、陳謝しろ」と主張した。また他の支持者は、「黄教授に研究を再開させた後、その結果いかんによって非難しても遅くない」と主張し、「全部やめろ。討論会は行わせない。ふざけるな」などと主催側を厳しく非難した。

 一方、自らを市民と名乗ったキム・スングンさんは、「黄教授の支持者たちが、ソウル大学の鄭雲燦(チョン・ウンチャン)総長と盧貞恵(ノ・ジョンヘ)処長に犯した行為は、言い訳の余地のない犯罪」とし、「あなたたちが先に徹底的に反省し、陳謝しろ」と黄教授支持者を批判した。討論会には、およそ30人の黄教授支持者を含め、学生、市民、教授ら200人が出席した。

 これに先立って、午後1時40分、ソウル大学本部の前で他の黄教授の支持者およそ30人が、執務室に向かう鄭雲燦ソウル大学総長の官用車に飛びかかったり暴言をしたりするなど、およそ20分間騒ぎを起こした。中年女性2人が官用車の下に潜り込んだが、運転手が車を停め、鄭総長は警官の保護下で執務室に向かい、大きな事故には至らなかった。

 黄教授支持者らは、「売国奴・鄭雲燦」「毒を飲んで死ね」などと叫んだり、午後3時40分頃、本部の前に到着した総長官用車の前後におよそ10人が座ったりしたため、鄭総長が外へ出ることができなかった。MBCのカメラマンと取材記者は、官用車を囲んでデモをした支持者らを取材する過程で、デモ隊におよそ1分間顔を殴られたり、蹴られるなどの暴行を受けた

 警察は、事態が悪化すると、ソウル大学の要請を受けて一時、4台の車両兵力を追加派遣したが、警告を出しただけで、さしたる措置は取らなかった。本部前に放置された学長の官用車は、黄教授支持者に囲まれて、黄教授を支持する内容が書かれたプラカードが立てられるなど、デモ用に使われる場面もあった。

 ソウル大学の関係者は、「校内で違法な集会が行われるにもかかわらず、警察の対処が生ぬるいのではないか」とし、「このままでは本当に大変な事態が起こりかねない」と述べた。ソウル大学は、警察庁を訪問して抗議の意を示すことを検討するなど、事態の拡大に備えた対策づくりに乗り出すことにした。

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