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軍拡 潜水艦倍増計画

朝鮮日報 2006/01/05 07:21

韓国、2020年までに潜水艦保有台数を18隻に倍増

 軍当局は当初、3隻を建造することにしていた214級潜水艦(1800トンクラス)を2012年頃から6隻建造し、現在は9隻の潜水艦戦力を2020年頃までに18隻に増強することにしたと伝えられた。

 これは統一以後をにらんだ、中国・日本など周辺の大国の脅威に対処する核心「戦略兵器」として、イージス艦のような水上艦ではなく、潜水艦を選択したことを意味するもので、注目を集めている。

 今月4日、防衛事業庁などによると、合同参謀本部と海軍などは当初、今年から2010年までに3隻を建造・進水することを予定していたドイツ製の214級の潜水艦6隻を2012年頃から追加で建造し、合わせて9隻保有することを決定して、軍の中長期所要計画にこれを反映した。

 ある消息筋は、「潜水艦の総数も当初の計画より増えた18隻程度とすることにした」と伝えた。

 防衛事業庁と海軍はこのため、2010年から2022年まで3兆744億ウォンの予算で214級より大きく、強力な3000トンクラスの次期潜水艦3隻を建造する計画も進めていることが確認された。

 現在、海軍のドイツ製の張保皐(チャン・ボゴ)級(209型)潜水艦9隻とシャチ級の潜水艇3隻を保有している。

 1990年代に導入された張保皐級の潜水艦が退役すれば、次期潜水艦がその空白を埋めて、18隻の体制を維持することになる。

 214トンクラスの潜水艦は、水中排水量1800トン、全長65メートルで現在、韓国軍の主力潜水艦の張保皐級(排水量1285トン、全長56メートル)に比べて大型で性能も優れている。

 なかでも海中でおよそ2週間の作戦展開が可能であり、最大20発の魚雷と対艦ミサイル、機雷などを搭載することができる。

 艦対地クルーズミサイルを搭載すれば、有事の際、北朝鮮と周辺国の地上戦略目標物を攻撃できる「戦略兵器」の役割を果たすことになる。

 潜水艦の戦力増強は、水上艦の場合、日本、中国などと同様な数を建造するには費用がかかりすぎるが、潜水艦なら少ない数でも、大きな威力を発揮できるという判断によるものだ。

 日本は現在、3000トンクラスのおやしお級8隻など、最新鋭の潜水艦16隻を保有しており、中国は漢級の攻撃用核推進潜水艦5隻など、およそ60隻の潜水艦を保有している。

 米国は7000トンクラスのロサンジェルス級の核推進潜水艦が主力となり、北朝鮮は1700トンクラスのロミオ級潜水艦22隻を保有している。

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