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朝日新聞 船橋洋一

中央日報 2005.12.02 12:46:49

「小泉首相アジア軽視、日本国民不安」船橋洋一朝日新聞コラムニスト対談

朝日新聞編集委員 船橋洋一 韓米同盟の未来と北東アジアのビジョンを模索する「韓米安保セミナー」が1日、ソウル・ウェスティン朝鮮(チョソン)ホテルで開かれた。

 中央(チュンアン)日報とブルッキング研究所、ソウル国際フォーラムが共同主催したこのセミナーで、韓日米3国の国際関係専門家たちは「変化する韓半島と北東アジア未来」をテーマに活発な討論をした。

 セミナーに参加した日本の代表的外交専門家である船橋洋一朝日新聞コラムニスト(60)に金永熙(キム・ヨンヒ)中央日報国際問題大記者がインタビューした。

 −−小泉純一郎首相は最近「日米関係が良ければ韓国や中国などアジア国家とも良い関係を結ぶことができる」と言い切った。典型的なアジア軽視ではないか。

 「彼の発言はまず事実ではない。現在、日米関係は強化されているが、日本とアジアの関係は逆に進んでいる。1974年、田中角栄当時の首相がインドネシアとタイを訪問した際、激しい反日デモに会い衝撃を受けている。その後、福田赳夫首相が77年「心と心が通う外交」を開いた。経済や外交一辺倒に対する反省からアジア国民の心と日本国民の心を開く外交をしようというものだった。今、日本にはそんな思考が必要だ」

 −−小泉首相周辺には助言をする人がそんなにもいないのか。

 「現在、彼に直言できる人はいない。小泉首相は民主主義のリーダーというが、独裁者にも似ている。自民党歴史上初めてだ。民主党がけん制勢力だが9月の総選挙に敗れている。連立与党である公明党は弱い。小選挙区制度が構造的に『小泉現象』を作ったのだ。ただ来年9月ごろ、自民党内で対抗力を持った候補が出た場合は変わることもある」

 −−そんな小泉外交に対して日本国民はどう考えているのか。

 「4月から反対世論が多くなった。中国や韓国との関係が悪くなって孤立したと思う。特に戦争を経験した50〜70代が憂慮している。彼らは戦後、日本がアジア国家として受け入れられ、アジア諸国と国交を正常化したことが日本の成功要因であると確信している。小泉首相がこれを忘れているのではと不安に思うのだ」

 −−保守派である安倍晋三官房長官が小泉首相に追随しているようだが、彼が首相になる可能性は。

 「靖国神社参拝に対する安倍長官の考えは小泉首相に似ている。『多くの戦争で国家のために死んだ日本人たちに対し同情し、彼らにより今日の日本があることに敬意を表しなければならない」という考えだ。それは日本国民半分の考えでもある。日本のネオコンや右翼たちの主張だけではない。そのため小泉首相の人気が相変らず高いのだ。安倍長官が首相になる可能性は半々だが、彼が首相になった後、靖国を参拝すれば事情が厳しくなるだろう」

 −−小泉首相が靖国神社参拝に固執するは個人的な信条か、政治的計算からか。

 「政治的な計算は全くない。彼は首相になる前には靖国へ行っていない。しかし2001年4月、自民党総裁選挙のとき、首相になれば靖国神社を参拝すると公約した。そしてその約束を守ろうとしているのだと思う。その理由は2001年1月、彼が鹿児島県の神風特攻隊記念館に行ったことから始まっている。彼はそこで特攻隊員たちの遺物を見て涙を流し感傷的になった」

 −−麻生太郎外相は最近「小泉首相の靖国神社参拝を批判する国家は全世界191カ国のうち韓国と中国だけ」と言った。彼は本当に北東アジアの協力関係を無視するのではないかと憂慮を抱く。彼の狙いは何か。

 「彼の発言は事実ではない。小泉首相の靖国神社参拝を憂慮する国家が韓国・中国だけではない。東南アジアにもあり、米国にもある。麻生外相は次期首相候補に挙がる人だ。彼は2つのことを狙ってそのような発言をしている。その1つは中国に断固たる姿を見せようとする意図だ。小泉首相が最近総選挙で圧勝した最大の要因のうちの1つは中国に対する断固たる姿勢だった。それを見て麻生外相は中国に対して強硬な発言をしなければ人気を集めることはできないと考えた。2つ目は小泉首相から『麻生も剛毅さがある』という評価を受けるためだ」

 −−日本で憲法9条を改正していわゆる「普通の国」に進もうという動きが活発だが。

 「憲法改正の動きは小泉首相以前からあった。しかし改正は難しいと思う。今、日本国民は日本が30年代の軍国主義に帰るとは思わない。豊かな時代に育った若者たちにミリタリズムは感覚的に当たらない。60歳以上の人々は戦争の惨状をよく分かっている。今後の5〜7年間は憲法改正は難しいだろう」

 −−朝日国交正常化のためには北核解決が前提条件か。

 「2002年の平壌(ピョンヤン)宣言を見れば核問題が解決され、米国と日本が確認しなければならない。小泉首相の国交正常化の意志は固い。そのように見れば彼は右翼ではない」

 −−韓日関係の悪化を阻止するために、韓国政府は何をしなければならないか。

 「韓国政府は熱心によくやっている。靖国神社問題で両国関係が難しくなっても潘基文(パン・ギムン)外交通商長官が日本を訪問して対話で解こうと努力した。多くの日本国民はこれを評価している。そんな姿勢が維持されてほしい。北東アジア歴史問題は時間がかかる。韓国政府が冷静に仲介役をすればよいだろう。韓日米の三角関係も非常に重要だという事実を、韓国のリーダーが改めて認識するといいと思う」

整理=オ・デヨン記者 <dayyoung@joongang.co.kr>

写真=キム・ギョンビン記者 <kgboy@joongang.co.kr>

「小泉首相は首相になる前には靖国へ行っていない」とよく言われているが、どうやらガセらしい。
靖国反対の共同通信記事(靖国神社参拝問題の特集)に次のようにある。

 首相は初当選以来ほぼ毎年、終戦記念日に靖国神社に参拝してきた。自民党総裁選以来の「参拝公約」は首相の自然な思いの表れだった。

初当選は1972年で、首相就任が2001年である。

 どんな思想を持っていようと自由かもしれないが、嘘・勘違い・間違いを交えて主張するのは止めた方がいい。

参考サイト
 「首相靖国参拝の波紋」 1政権運営に懸念共同通信靖国神社参拝問題の連載企画)
 小泉純一郎(Wikipedia)