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恐怖の校内暴力組織「一陣会」

朝鮮日報 2005/03/09 19:30

恐怖の校内暴力組織「一陣会」 性行為イベントも

恐怖の校内暴力組織「一陣会」 「インターネットの発達により、校内暴力組織“一陣会”が広域化しており、団結のために500〜1200人が参加するロックカフェを開き、男女の“一陣(お互いを呼ぶ称号)”が性行為をする“セックスマシーン”イベントも開催している」

 9日、警察庁主催で行われた「校内暴力予防」の警察ワークショップに講師として出席したチョン・セヨン興士団・教育運動本部委員(52/中学教師)が発表した内容だ。

 チョン委員はこの発表文で、「幾つかの学校の一陣会組織が集まって地域連合を結成し、地域連合が自治区ごとにさらに連合し、最終的に“ソウル連合”にまで広域化している」とし、「一進会の子どもたちはインターネットコミュニティーを運営しながら、わいせつな映像などを掲載したり、各種の情報交流や団結活動をしている」と主張した。

 一陣会の広域化現象についてチョン委員は、「ひとつの学校で暴力の被害を受けたか“いじめ”にあった生徒は、ほかの学校に転校しても、連合化した一陣会の魔の手から逃れることはできないだろう」と指摘した。

 2002年9月、急性出血性結膜炎(アポロ病)が全国的に拡散した時も、「一陣会の生徒らがわざと組織的に伝染させた」という事実が一陣会のインターネットコミュニティーで発見されたとチョン委員は話した。

 チョン委員がこの日公開したあるインターネットサイトの書き込みには、「今日、うちの学校では結膜炎にかかって早退した人が400人を超えたけれど、そのうち300人は仮病(自分を含む)…自分たちの力で学校を早く休校させ、歴史に残る人物にならなきゃいけないんだけど…」と書かれてあった。

 また、C中学とH中学が一陣会連合を結び、2学期の修了式の打ち上げに学校の宿直室を使ったという書き込みもあった。「宿直室で酒を飲んだ…○○は泣いて、○○はキスして踊って抱かれて…みんなが酒を飲んで行ったり来たりしたら、結局はSECOM(セコム)が鳴っちゃった」

 これだけではなかった。「一陣会」ソウル地域連合の生徒1200人余は、2003年の冬休み期間、数千万ウォンのイベント費をかけ、“1日ロックカフェ(略称イチロック)”イベントを開催し、男女カップルが裸で性行為をする“セックスマシーン”、“性奴隷”イベントまで行った。

 2000年と2001年にも誠信(ソンシン)女子大学前で一陣会の会員が“1日コーラテック(アルコールなしのディスコ)”イベントを開催したが、この時も参加者が性行為までしている。先日も、幾つかの学校が連合して行われた小規模イベントで、“セックス団結”イベントが登場したという。

 さらに、暴力を一種の遊びと考える文化が広がり、「殴り遊び」、「いじめ遊び」をはじめ、1人の生徒の首を一瞬強く締めて気絶させる「気絶ごっこ」や「レイプごっこ」も行われているとチョン委員は説明している。

 このほかの問題としては、一陣会の会員が小学生にまで低年齢化する現象を見せていること。チョン委員は「一進会は最近、中学生が小学校高学年の子どもたちをよく観察しながら、5年生の時に6年生の推薦で1次選抜、6年生の時に2次選抜、中学生になると申告式を経て正式メンバーにしている」と説明した。

金鳳基(キム・ボンギ)記者 knight@chosun.com

朝鮮日報 2005/03/10 21:15

想像を絶する一陣会の悪行 恐喝・暴力・輪姦は日常茶飯事

恐怖の校内暴力組織「一陣会」 警察は中学・高等学校内の暴力組織である「一陣会」を解散させることにした。警察庁は10日、来月まで設けられている「学校暴力、自主通報・被害通報期間」で、一陣会の学生が自主通報すれば一陣会リーダー格のメンバーであっても司法処理しないことにしたと明らかにした。

 また被害学生が一陣会の学生の暴力行為を通報した場合でも、加害学生が一陣会を脱退するなら善処することにした。しかし一陣会を脱退せず、暴力を続けるなら5月からは取り締まりの対象として関係学生を司法処理し、組織を強制解散させると発表した。

 警察が態度を硬化させているのは、学生の被害規模が想像以上に広がっているためだ。対人恐怖症で転校したり、退学したりするにとどまらず、一部被害者は「腹いせ」に校内暴力組織に加わり、暴力の「悪循環の輪」が出来上がっていると判断した。

 今年1月、地方のある小学校を卒業したA(女)さんは、入学した中学校の上級生たちから集団わいせつ行為の被害にあった。3年生の上級生たちとチャットをしていて「先輩の言うことは何でも聞かなくてはならない。約束した場所に来なかったら殺す」と脅迫された。

 約束の場所で待っていた中学校の上級生7人は、やってきたAさんを集団で性的暴行に及んだ。学校ではAさんがさらに衝撃を受けたことがあった。暴行を行った上級生たちが堂々と「誰々をやっちゃった」と言いふらし、そのうわさは学校内で瞬く間に広まった。Aさんは結局家出した。

 今年中学校3年生のパク某君(ソウル在住)は最近まで学校の一陣会のメンバー5〜6人に二日に一回の割合で「金をもってこい」と脅迫されていた。パク君は最初は小遣いの中から、1000〜2000ウォンを持ってきて渡した。

 しかし一陣会のメンバーは4000〜5000ウォンに要求額を増やした。パク君は「金額を言い出してからは『100ウォンに一発ずつ』という風に脅迫が続いた」と言う。

 しかし、昨年夏にカラオケと学校の裏山に引っ張っていかれ「死ぬほど」殴られたり蹴られたりする目に遭っていたため、パク君は拒否することができなかった。カラオケは「音が外に漏れないから」一陣会のメ塔oーが集団暴行の場所としてよく利用する場所だ。

 中学校2年生のキム某君もやはり昨年秋に同じクラスの9人の生徒から継続的に暴力を振るわれた。彼らの集中攻撃にあったキム君は、一週間に4〜5回ずつ頭と顔を殴られた。

 キム君は「最初は、他の生徒たちの前で殴られるのが恥ずかしかったが、次第に恐怖心しか感じなくなった」と言った。状況を知った両親がキム君を病院に連れて行き頭部MRI写真を撮ってみたところ脳梗塞であることがわかった。

 病院は「脳の右半球で脳細胞の一部が損傷し、脳神経の再生は難しい。言語障害や記憶力の一部が鈍化する」と診察した。一生障害を抱えていかなくてはならないキム君の両親は言葉を失った。

 このような状況だけに、保護者の不安感も拡大する一方だ。ソウル・江南(カンナム)に住む中堅企業の役員キム某さんは3年前、当時中学1年だった娘を一陣会の束縛から抜け出させるため、子供たちを海外に留学させることにした。

 ある日、中学校に入学した娘が帰ってきた時、上級生から繰り返し金銭を巻き上げられ暴力を受けてきたことを知った。調べてみるとこの学校の一陣会のメンバーたちが、自分の娘を加入させようと狙いをつけ、暴力を繰り返していたのだった。

 キムさんは学校の懲戒委員会で娘の負傷被害を見せて訴えなければならなかった。結局キムさんは娘を一陣会から隔離させるため海外留学させることに決めた。経済的には苦しかったが、こうするほかなかった。

libai@chosun.com>
libai@chosun.com アン・ジュンホ記者

朝鮮日報 2005/03/10 21:30

暴力団と変わりがない校内暴力サークル

 一陣会という学校内の暴力組織が地域連合組織を備えており、大学街のカフェーを借りてわいせつな行為を見せるショーまで行ったと現職の中学教師から証言した。半裸の結束大会を開いていたとしたら、教室ではどれほど暴走し、ほかの生徒を苦しめているか想像が付く。

 先日、学校暴力セミナーで発表されたケースによると、昨年3月一陣会所属の女子生徒4人がソウルの某中学のトイレで、ある女子生徒の態度が大きいとしてこぶしで顔を10回、頬を3回、腹部を1回、膝で急所を攻撃し、最後は足で腹を蹴ったという。これは、暴力組織と変わりがない。

 ひいては、中学3年生の一陣会の先輩が2年生から金を受け取り、中2は中1から金を受け取るといった上納システムが作られている学校もあるという。満14歳未満は刑事処罰を受けないということを知っているため、先輩が後輩に、次々と金品を要求するという。いじめに耐えられず、他の学校に転校しても、各学校の一陣同士がいじめの対象を引き継ぎするという噂もある。

 ここまでくると、教師の日常的な指導では解決できる問題ではない。加害者の生徒と被害者の生徒の間の単純な暴力と見なされ、指導をするにしても、組織化、常習化、隠密化する校内暴力を防ぐことはできないだろう。これまでの個々の暴力事件の背後に一陣会などの暴力サークルが関与していたかどうかを洗い出し、抜本的な治療をしなければならない。

 地域連合組織まで作っている暴力サークルを個々の学校単位の指導対策で対処するには無理がある。個々の学校で調査した内容を地域の学校が共有し、共同で対処する「地域統合型」先導システムを作っていかなければならない。警察との協力も必要であり、市民団体も腰を上げるべきだ。

 何よりも学校ごとにどのような暴力組織があり、なぜそこに生徒たちが加入し、その生徒たちが何をしているかに対する体系的な調査からすぐに取り掛かる必要がある。

朝鮮日報 2005/12/19 07:35

暴力団「イーグルス」派のメンバー50人を摘発

 校内の暴力サークルから一般暴力団に発展した暴力組職「イーグルス派」のメンバーおよそ50人が検察・警察合同捜査本部に摘発された。

 ソウル中央地方検察庁とソウル地方警察庁は今月18日、ソウルの西南部地域を拠点にして、風俗業者から金品を奪い取ったうえ、建設関連の利権争いに介入した疑いで、「イーグルス派」リーダーのキム某容疑者(41)、行動隊長イム某容疑者(39)と行動隊員29人ら、合わせて31人の身柄を拘束し、起訴したと明らかにした。

 また、検察と警察はこの暴力団のナンバーツーのイ某容疑者(38)を恐喝などの疑いで捜査しており、行動隊員26人を書類送検したり、起訴中止の措置を取った。

 捜査の関係者は、「イーグルス派は1978年、ソウルの某商業高校で組織された校内暴力サークルを母体として組織された暴力団であり、新林洞一帯に根を下ろした後、隣近の中・高校から『一陣』『番長』などを引き入れて成長した」と明らかにした。

 検察と警察によると、イーグルス派は1999年からソウルの冠岳区・新林洞一帯の風俗店に持分を投資した後、メンバーを就職させて毎月200万ウォンから300万ウォンを「保護費」の名目で脅し取った疑いがもたれている。

 また、1997年11月、ソウルの上渓洞の再開発現場では、およそ30人のメンバーを投入して、撤去地域の住民たちと3日間にらみ合ったり、2000年5月、京畿道の水原市勧善洞に位置するマンションのモデルハウスに15人のメンバーを送り込んで、「サッシ」工事の利権に介入した疑いももたれている。

 メンバーらは、組職の規律を維持するために、先輩に従わない後輩を野球バットで無差別に殴ったり、脱退しようとしたメンバーの顔をアスファルトに押しつけ暴力をふるったと検察と警察は明らかにした。

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