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国際結婚 虐待される外国人妻

朝鮮日報 2005/03/22 08:07

【国際結婚10%時代】アジアからの花嫁が泣いている
 

韓国人男性と結婚した外国人女性

「私の運命はなぜこうなの!」

 先月17日、京畿(キョンギ)道・龍仁(ヨンイン)に住むフィリピン女性のジャスミン(仮名/26)さんは悲しみに暮れていた。狂ったかのように地面を叩き泣き叫んでいた。

 結婚してから1年半。彼女は建設労働者の夫(43)から今月も殴られて追い出され、隣の家に逃げ込んできた。

 稼ぎが多くない夫は妻が副業で稼いだ給料数十万ウォンまで奪っていこうとしたが、ジャスミンさんが泣き叫び抵抗した。見るに見かねて隣人は結局ジャスミンさんの代わりに、同日、女性緊急相談電話(1366)に助けを求めた。

 今や結婚するカップル10組に1組近くが外国人と結ばれる「国際結婚10%時代」だ。2003年現在、外国人との結婚は2万5658件で、全体の8.4%に達し、昨年は10%に迫ったものと関係者は推定している。

 主な層は国内で結婚相手が見付からなかったり、再婚しようとする男性が中国朝鮮族やベトナム、フィリピン、カンボジアなど東南アジア、ウズベキスタンなど中央アジア女性と結婚するケースだ。

 国際結婚急増は韓国社会に大きな影を落としている。結婚相手を探し夫婦関係を結ぶ過程から「売買婚」方式がまん延し、結婚後にも人種差別と人格べっ視・虐待により破綻に至るケースが少なくない。

 どれだけ多くのカップルが実際に破局を迎えるか公式統計はないが、フィリピン女性と結婚生活9年目になるミン某さん(忠清・天安)は「10組中7組は問題があると見る」と話した。

 最近光州(クァンジュ)での電話調査では、同地域に住んでいる外国出身妻10人に4人は夫に殴打される被害を受けていることが明らかになった。

 しかし、大部分は窮地を訴える所がなく、虐待に耐えながら暮らしている。離婚をしようにも「チャンスの地」である韓国を離れることができないまま、どん底の生活に転落している。

 「昨年、結婚の破綻で精神錯乱症状に陥った女性3人を看ています。2人は路上で倒れているのを発見され、1人は家と外を行ったり来たりしていました」(キム・ミンジョン移住女性の家社会福祉士)

 国際結婚の増加は目を見張るものがある。しかし韓国社会はまだ「国際結婚10%時代」にソフトランディングできる準備ができていない。少なくとも外国女性たちが韓国に早く適応できるよう支援する初歩的な政策支援システムを構築する必要性が指摘されている。

探査報道チーム

東亜日報 AUGUST 25, 2005 02:59

外国人花嫁の被害多発、東南ア各国で国際結婚審査を強化

チョン(50、全北益山市?山面)氏は近頃、不安で夜も眠れないほどだ。5月中旬にフィリピンで結婚式を挙げたが、フィリピン人の花嫁が韓国に来ることができないためだ。チョン氏は、「再婚のうえ、農村で暮らしているため結婚相手にめぐり会えず、よくよく考えて決めた国際結婚だった。結婚自体が取り消されるのではないか心配だ」と、ため息をついた。

最近、フィリピンやベトナムなどの東南アジアの国々が、自国女性を保護するために国際結婚の手続きを強化したことで、チョン氏のように気をもむ農村の独身男性が増えている。これらの国家は、家庭内暴力など、韓国人と結婚した外国人女性の被害の事例が伝わったことから、このような対策を実施している。

昨年、韓国人男性と結婚した外国人女性は、約2万5000人。特に、ベトナムとフィリピンの女性は、それぞれ2462人、964人で、4年前に比べてそれぞれ20倍、2倍近く増えるなど、急激に増加している。しかし、今後外国人花嫁を迎えることは、難しくなりそうだ。

フィリピン政府は最近、外国人と結婚した自国女性に、必ず外務省傘下の政府機関で、「文化的相違の克服方法」や「家庭内暴力にあった場合の対処方法」などの教育を受けさせることにした。

同教育は1日ずつ、計4日間だが、毎回別途に申し込んで順番を待たなければならないため、外国人と結婚した花嫁が教育をすべて終えるには、4〜5ヵ月かかるのが普通だ。このため、結婚して、一般的に1ヵ月間の法的手続きを終えれば韓国に来ることができたフィリピン人花嫁たちは、最近は出国までに4、5ヵ月以上の時間がかかる。

ベトナム政府は今年3月、首相自ら乗り出して、国際結婚の審査を強化するように指示した。ベトナムでは、以前は書類だけで国際結婚が許可されたが、首相の指示以降、人民委員会(区役所に該当する行政機関)が新郎と花嫁を面接調査し、新郎の財力、家族関係、扶養能力などを検証している。

7月初めにベトナム人女性と結婚して、花嫁の入国を待つアン(45)氏は、「人民委員会で事前に通訳官を通じて財産、家族関係を確認した後も、面接でまるで取調べのように何度も再確認した」と話した。また、「要求された書類だけでも10件以上あるうえ、少しでも欠点があれば書類を再提出しなければならないため、予定より2度も余計に訪問しなければならなかった」と話した。

ベトナム大使館の関係者は、「韓国人男性と結婚したベトナム人女性の被害の事例が伝わり、首相が公文書を発表して国際結婚の審査を強化した」とし、「特に、韓国人男性と結婚する場合には、検証作業をより徹底的にしている」ことを明らかにした。

このような事態は、「自業自得」の性格が強い。外国人女性たちが韓国で受けた被害が、国際結婚を準備する韓国人男性たちにブーメランとなって戻ってきたわけだ。

国際結婚情報会社の李殷泰(イ・ウンテ、44)代表は、「外国人花嫁を『家政婦』と勘違いする韓国人男性もいて、家庭暴力などの問題が絶えない。このため東南アジアでは、韓国人男性に対するイメージがますます悪くなっている」と話した。

そして、「昨年結婚した10組のカップルのうち1組が国際結婚だ」としながら、「韓国人男性の認識がまず変わらなければならないが、政府も人権と国家イメージの次元で、外国人女性の国内適応と保護に関心を傾けるべきだ」と話した。

聯合ニュース 2005/10/17 14:06

国際結婚した女性の8割「韓国人とはもう結婚しない」

【ソウル17日聯合】韓国イメージコミュニケーション研究院が先月21日から今月7日まで、韓国人と結婚した外国人100人を対象に調査した結果、「もし今の配偶者と別れたら、また韓国人と結婚するか」との質問に対し、52%が「いいえ」、35%が「はい」と答えた。性別でみると、女性の場合は韓国人と結婚しないとの回答が79%で、男性は反対にまた結婚したいとの回答が58%に達した。

 韓国人と結婚したくない理由(複数回答)としては、「会話不足」(63%)、「家族の干渉」(60%)、「家事を手伝ってくれない」(48%)、「帰宅が遅い」(46%)などが挙げられた。このような問題点が生じる原因としては、「家庭教育」(39%)、「韓国の社会構造」(36%)、「韓国の社会的風土」(31%)などを挙げた。また、「韓国人は国際化したと思うか」との質問には81%が「いいえ」と答えた。

 一方、韓国人を配偶者として選んだ理由としては、「性格がよい」(87%)、「情が厚い」(68%)など、主に韓国人の人間性に関連した回答が多かった。

 今回の調査の対象となった外国人は男性が52%、女性が48%、年齢は20〜50代、国籍はアジアが31%、欧州が38%、北米が19%だった。

朝鮮日報 2000/05/26 14:57

家庭内暴力が深刻

 韓国の夫婦のうち34.1%が少なくとも1年に1回以上、夫婦間の暴力を経験しているという研究結果が出た。これは米国の2倍以上、在米同胞の1.5倍、香港や日本の2〜3倍高い数値だ。

 延世大学社会福祉学科のキム・ジェファ教授(37)は、「昨年1年間全国1540世帯を対象に対面調査を行ったところ、このような結果が出た」と語った。

 研究結果によると、国内の夫婦1300万組(97年統計庁資料)のうち、443万組(34.1%)が‘暴力的’夫婦喧嘩を体験している。これは1997年の31.4%から大幅に増えたもので、IMFを経て急増していると分析された。夫による妻への暴力が29.6%、妻による夫への暴力が4.5%であり、相互暴力が13.2%であった。

 特に足や、こぶしで暴力を振ったり、ゴルフクラブなど棒のような物や理由もナシに暴力を振るケースも段々増え、首をしめたり、凶器を使ったりするなどの「深刻な」暴力のケースが8.9%に達していることが明らかになった。

朝鮮日報 2005/10/17 11:04

「韓国人と結婚した理由1位は優しいから」

 韓国人と結婚した多くの外国人は「韓国人の性格が良かったから配偶者に選んだ」と答えたことが分かった。

 韓国イメージコミュニケーション研究院(CICI)は外国人男女100人を対象にアンケート調査を実施した結果、回答者の87%がこのように答えたと16日伝えた。このほか、「情が深いから」(68%)、「優しいから」(62%)、「賢いから」(37%)という答えも多かった。

 「結婚前、家族が韓国人との結婚に賛成したか」という質問には回答者の52%が「賛成した」、45%は「反対した」とそれぞれ答えた。女性回答者の56%は「反対した」と答えた反面、男性回答者は「反対した」という答えが35%にとどまった。

 家族の反対の理由を問う質問には「韓国に対する否定的なイメージ」が80%と最も多かった。「韓国人が国際化したと思うか」という質問には「いいえ」という答えが81%におよんだ。

朝鮮日報 2005/11/23 15:55

外国人妻10人中8人「韓国人とは2度と結婚したくない」

 昨年、韓国人男性が外国の女性と結婚した件数は全体婚姻届の数の11%におよんだ。

 特に、農村は4件中1件が国際結婚をしており、このような文化は都心全体にまで拡散している状況にある。

 しかし問題は国際結婚をした夫婦間に暴力問題が絶えないことだ。

 10月、「城南(ソンナム)女性の電話」が韓国人男性と結婚した外国人女性を対象にアンケート調査を実施した結果、32%が夫から暴力を受けた経験があると答えたことが分かった。

 「城南女性の電話」の関係者は、「外国人女性を妻にしたと考えているのではなく、自分が代価を払って連れて来たのだから、自分の好きにしていいという間違った考え方が暴力につながっている」と説明した。

 また、夫から暴力を受けても制度的な保護を受けることの難しい現実と関連しては、「外国人女性は結婚後2年以上韓国に居住しなければ国籍を取得する資格を得ることができず、さらなる問題は夫が保証人にならなければ国籍取得ができない」とし、夫の同意がなければ20年以上暮らしても国籍を取得できないと説明した。

 一方、韓国イメージコミュニケーション研究院が先月21日から今月7日まで韓国人男性と結婚した外国人女性100人を対象にアンケート調査を行った結果、妻10人中8人が「2度と韓国人男性と結婚したくない」と考えていることが分かった。

中央日報 2006.02.09 17:30:24

「韓国人の夫を知りたい」韓国移住女性向け案内書が登場

 「韓国の男性はみな無口ですか」、「夫は私より酒がもっと好きですか」。韓国人男性と結婚した外国人女性は、こうした韓国の家族文化が理解しがたいもようだ。韓国移住女性人権センターは、移住女性のための案内書『こんなものは、知りたい』を作った。

 移住女性が相談した内容を土台にまとめた本だが、主に男性中心の家族文化を皮肉る内容。異なる家族文化のため寂しい、という内容が多い。「結婚を急いだ夫が、いざ結婚した後はほとんど口をきかなかった」、「私は夫と結婚したのではなく夫の実家と結婚した」と訴える声もある。また「王様のように振る舞う夫」「姑の話ばかり聞く夫」、「望まない性交渉を強いる夫」「常習的に酒を飲み暴力を振るう夫」を理解しがたい、という移住女性も多い。

 「他人の前で嫁として紹介されなかったり、結婚のため多くのお金を支払ったから、たくさん働いて返すように、と言われたときは家族とは思えなかった」と悲しがる人もいる。移住女性センター(02−3672−8988)は同書を無料で配り、家庭内暴力や滞在関連法についても詳しく案内してくれる。

ムン・ギョンラン女性専門記者 <moonk21@joongang.co.kr>

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