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高校生41人による集団暴行 : 警官が被害者を非難、加害者は脅迫

朝鮮日報 2004/12/07 18:38

高校生41人、中学生姉妹を1年にわたり集団暴行

 携帯への間違い電話があだとなり、蔚山(ウルサン)の某女子中学の姉妹とそのいとこが、高校生の不良グループのメンバー40人余から性的暴行を受け、自殺未遂までする事件が発生した。

 今年1月、蔚山に住むA(14/中学2年)さんは、携帯電話で女友だちに電話をかけたが、その電話が密陽(ミリャン)の高校生、キム某(18)容疑者に間違ってかかった。切ろうとしたが、「可愛い声だね。友だちと一緒に遊びにおいで」というキム容疑者の誘いに、好奇心を刺激された。

 数日後、AさんとAさんの妹(13)、いとこのB(16)さんと密陽で会ったキム容疑者は、3人を密陽の3つの高校の不良グループ「密陽連合」のリーダー、パク某(18)容疑者に紹介した。

 パク容疑者はグループのメンバー約10人とAさんらを脅迫し、殴った後、旅人宿(簡易宿泊施設)に連れ込み、集団で性的暴行をした。

 パク容疑者らはその後も1か月に1〜2回程度Aさんに電話をかけ、「インターネットに暴行した事実を公開し、学校と両親にもばらす」と脅迫し、密陽市内の旅人宿やモーテル、公園などでAさん1人または妹といとこを集団で暴行し、金品も奪った。

 蔚山南部警察署は7日、このような容疑で「密陽連合」所属の高校生41人の身柄を拘束し、パク容疑者とキム容疑者ら17人に対して逮捕状を請求、イ某(18)容疑者ら24人は書類送検した。

 警察は「パク容疑者らがAさんを1度に4〜10人で暴行し、わいせつな道具なども無理矢理使用したため、Aさんの体に異常が生じ、産婦人科で治療も受けている」とし、「今年8月には精神的な苦痛に耐えかねたAさんが睡眠薬20粒を飲み、2日間昏睡状態に陥ったこともある」とした。

 一方、警察はパク容疑者らが11月末頃、慶尚(キョンサン)南道・昌原(チャンウォン)市でも同様の手口で女子中学生2人を誘い出し、20人余で集団暴行した疑いもあると見て、捜査を拡大している。

蔚山=キム・ハクチャン記者 chani@chosun.com

朝鮮日報 2004/12/12 11:05

【女子中生集団暴行】警察が被害者に「暴言」

 慶尚(キョンサン)南道・密陽(ミリャン)の女子中学生集団暴行事件が波紋を広げている中、警察が捜査当初から被害者の保護などを疎かにしていたことが判明し、物議をかもしている。

 11日、蔚山(ウルサン)南部警察署と関係者によると、被害者の女子中学生らは捜査当初の7日午後、同署の裏庭で加害者家族に囲まれ、このうち2人から「(通報して)このままですむと思うな」などと脅迫された

 女子中学生らは警察署での対質調査でも、加害者の高校生から暴言を吐かれるなど、警察が被害者の保護に全く配慮をしていなかったことがわかった。

 警察はまた、被害者の女子中学生と家族らが事件の性格上、女性警官に担当してほしいと要求したにもかかわらずこれを無視し、ある警官は被害者に対し「密陽の恥をさらした」などの暴言を吐いたことがわかり、非難を浴びている。

 さらに、加害者を一列に並ばせ、被害者に直接確認させるなど原始的な方法で捜査し、被害者に報復の恐れと羞恥心を与えたと指摘されている。

チョソン・ドットコム

朝鮮日報 2004/12/09 16:01

集団暴行被害の女子中学生を被疑者家族が脅迫

 慶尚(キョンサン)南道・密陽(ミルヤン)高校生の女子中学生集団暴行事件を捜査中の蔚山(ウルサン)南部警察署は9日、被害に遭った一部の女子中学生が被疑者家族から脅迫を受けたと話したことから、これら被害者の身柄を保護する事にした。

 女子中学生らは8日、対質尋問を受けるため警察に出頭したが、警察署の前で一部の被疑者家族らから「このようなこと(通報)をして、どうなるか分かっているのか。せいぜい気をつけろ」などの脅迫を受けたという。

 女子中学生らは「家族らが謝罪ところか、大声で怒鳴っていた。腹も立ち怖かった」とし、「特に、男子学生の一部が釈放され、後で復讐するのではないかと考えると怖い」と話した。

 警察はこれを受け、女子中学生らの身柄保護に乗り出し、脅迫と関連し、被疑者家族らの調査も行うことにした。

チョソン・ドットコム

朝鮮日報 2004/12/14 18:51

【女子中生集団暴行】捜査班を全面交替 被害者卑下発言も


▲13日、蔚山南部警察署長が謝罪

 密陽(ミリャン)の高校生による女子中学生集団暴行事件と関連し、監察調査を開始した蔚山(ウルサン)警察庁は14日、捜査を担当した警察官らが、被害者の人権を侵害したか、十分な保護をしなかったという事実を確認、既カの捜査チームを女性警察官1人を含む6人の新しい捜査チームに再編成し、事件を全面的に再調査することにした。

 蔚山警察庁はまた、捜査指揮の責任を問い、蔚山・南部警察署のナム・キリョン署長を待命処分とした。これを受け、これに先立ち填補措置に処されていた蔚山南部署刑事課長や捜査チーム長など、捜査責任を負う幹部全員が問責人事(責任を取って辞職させること)処分となった。

 蔚山警察庁は同日、「南部署は捜査初期に、女子中学生のAさん姉妹が2人とも性的暴行を受けたと発表したが、確認の結果、Aさんの妹は顔などを殴られただけで、性的暴行は受けていないことが分かった」とし、「捜査発表の誤った部分について、全面的に再調査するつもり」としている。

 また、警察官4人がメディアの事件報道直後の8日午前5時頃、蔚山市内の某カラオケボックスで酒を飲み、被害者の実名を口にしながら「胸くそ悪い」など、被害者を卑下する発言をしたという被害者側の主張がほとんど事実であることが確認され、間もなく、関連警察官を懲戒委員会で審議する方針だとした。

 ハンナラ党とヨルリン・ウリ党もこの日午前と午後、相次いで真相調査団を蔚山に派遣し、蔚山南部警察署などを訪問、捜査活動を行なった。

蔚山=キム・ハクチャン記者 chani@chosun.com