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中韓に媚びる日本人 : 東京大学名誉教授 和田春樹

聯合ニュース 2005/10/04 21:07

東京大学の和田春樹教授「韓日中の民主主義が連帯を」

【ソウル4日聯合】東京大学の和田春樹名誉教授は4日、ソウル大学統一フォーラムの招きで講演を行うにあたり配布された「北東アジア地域の未来と、韓国と日本の民族主義」と題する資料の中で、韓日中の北東アジア3国間は民族主義で連帯する必要があるが、現実はそれとは逆に進んでいるとの見方を示した。

 和田教授は「韓日中3カ国は対立と協力の歴史が互いに異なるため、北東アジアの民族主義は複合的な構造を持つ」と分析し、19世紀末以降の日本による韓国侵略、1930年代の日中戦争などを歴史的な起源として挙げた。その上で「韓中、韓日の関係で民族主義の形態は抗日だが、日本内の民族主義の多元性を考慮すると抗日民族主義は極右派を刺激する危険性をはらんでいる。現在の日本には、過去に対する反省を自虐的な史観として否定し『新しい歴史教科書』を執筆した右派民族主義が存在する一方で、侵略と圧制に象徴される帝国主義的な膨張の歴史に反省を促す革新的な民族主義も実存する」と説明した。

 また「最も大きな問題は、日本内の革新民主主義の政治的な基盤が縮まりつつあること。韓国と中国で日本の民主主義のマイナス面を批判すればするほど、日本内の極右民族主義が政治的に大きな影響力を持つようになる」と強調した。和田教授はさらに「過去の歴史的な対立関係について大衆的な認識が続く限り民族主義を脱することはできないが、国の発展の原動力となる可能性もある民族主義のプラス面を切り捨てることはできない。このような観点から、民族主義の完全否定と完全肯定の代わりに、韓日中の民族主義が連帯すべき」と述べた。