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ハッキングは組合員の知る権利のため

朝鮮日報 2005/08/29 14:16

興国生命の労組幹部が人事ファイルをハッキング

 今年6月初め、労働組合のホームページを偶然見ていた興国(フングク)生命のA人事部長とB人事課長は、驚きを隠せなかった。2人がメールでやりとりしていたファイルが、そのまま掲載されていたのだ。

 「段階別主要アクティビティ(Activity) および準備事項日程」というタイトルのファイルだった。

 内容は、賃金体系の再編および退職後の再入社関連論理開発、年俸制適用の立場の労組伝達、内部推進力点検および同意形成、労組団体行動への対応および主要人物管理方案、年俸制・週休2日制の内容を反映した就業規則の新設および申告方案などが含まれたA4用紙2枚の分量だった。

 このファイルは直ちに労働関連インターネットメディアなど5社に流出した。当然のごとく、「興国生命全職員の非正規職化?」といった過激なタイトルで紹介された。

 労組は、「会社が全職員を年俸制契約を通じて非正規契約職に転落させようとしている」と攻撃してきた。

 初めはお互いを疑っていた人事部長と人事課長は、「いくらなんでも変だ」と思い、自分たちのパソコンにハッキング検索プログラムを設置した。

 6月8日から7月10日まで様子を見守っていると、“何者”かが2人のパソコンに、多いときには1日5回も侵入してきた。IPを追跡してみると、労組幹部C容疑者だった。

 C容疑者のハッキング対象は、人事課長だけでなく、経理課長、営業課長も含まれていた。会社側はC容疑者など労組幹部4人をソウル地方警察庁に告訴した。

 ソウル庁の捜査指示により、鍾路(チョンロ)警察署は7月11日、労組事務室を家宅捜査し、パソコンなどを押収した。捜査の結果、C容疑者は2000年8月から会社の重要資料に対しハッカー行為を行っていた。

 ファイルは、全て700件余りにもおよんだ。

 この中には、個人情報が記録された人事内申書、懲戒関連の弁護士の諮問内容、人事委員会議事録・陳述書や全職員の氏名、出身校、住所、携帯番号、住民登録番号や社外秘の役員の賃金資料、さらには産休名簿、職員に関する多面評価現況も含まれていた。

 ハッカー行為を行った労組幹部C容疑者は28日、本紙との電話インタビューで、「人事課長のIDが社番で、パスワードが生年月日だったので、偶然接続できた」とし、「労組員たちの“知る権利”のため、資料を収集しただけで、私利私欲のためにハッキングしたのではない」と主張した。

 C容疑者はまた、「他の資料は、会社のネットワーク・システムのセキュリティーがしっかりしてなく、偶然入手できただけ」と話した。

 鍾路(チョンロ)署関係者は、「調査の結果、C容疑者が容疑を大筋で認めているものの、他の労組幹部との共謀については否定している」とし、「今週中に捜査を終え、検察に移管し法的処理する予定」と話した。

 興国生命は正社員500人余り、保険外交員だけで4000人余りの大手生命保険会社だ。

 同社は2004年末、希望退職制度で217人が退職し、今年1月に24人を解雇、激しい労働抗争に発展している。

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