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「最悪の文化財復元」 人気取りのための捏造復元

中央日報 2004.12.16 17:52

兪庁長「弥勒寺地東塔は最悪の文化財復元」

 「弥勒寺地の東塔こそ、20世紀に行われた韓国の文化財復元事業の最悪の事例だろう。それを見て、ダイナマイトで爆破してしまいたいと話す人さえいる」。16日、全羅北道益山(チョンラブクド・イクサン)の弥勒寺地石塔(西塔)の解体調査報告会に出席した兪弘ジュン(ユ・ホンジュン)文化財庁長は1993年、現在の石塔東方に復元された東塔について、厳しく批判した。

 兪庁長は「当時、ほとんどの専門家が復元に反対したが、最高権力者の政治的目的によって無理に復元された」とし「二度とこんなことがあってはならない」と強調した。兪庁長は13日の記者懇談会でも同じく指摘した。東塔の復元が決まったのは、91年、盧泰愚(ノ・テウ)元政権によってだった。

 弥勒寺地には、創建当時、計3の搭があったが(木塔を真ん中にし、東西にそれぞれ石塔1つずつ)、東塔は74年の調査で基壇部分が発掘され、その存在が分かった。盧元政権が復元を決めた当時、ほぼ全員の文化財委員は「考証不可」などを理由に難色を示し、一部では「湖南(ホナム・全羅道)を意識した人気取り行政」との意見まで出ていた。

イ・マンフン記者 < mhlee@joongang.co.kr >