日韓友好のため韓国の新聞を読もう

外車そっくりの国産モデル

朝鮮日報 2004/12/12 14:37

「外車そっくりの国産モデル」 求められる韓国式デザイン

 最近発売された国産車の「デザイン」をめぐり論争が絶えない。

 最大の争点は、今年8月に発売された新型「ソナタ」(現代(ヒョンデ)自動車)の後ろ姿が、輸入販売されているホンダ「アコード」と“ウリふたつ”だということ。

 このような指摘に対し現代自動車はかなりの部分で認めながらも、法的に問題となるほどではないとの立場だ。現代自動車の関係者は「遠くから見れば同じように見えるかもしれないが、近くから見るとソナタのテールランプの厚みや傾き加減がアコードと違う」とした。

「外車そっくりの国産モデル」 求められる韓国式デザイン

 今年8月に発売されて以来、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)市場で脚光を浴びている起亜(キア)自動車のスポーティジも、ラジエターグリルなど前から見た印象がフォルクスワーゲンの「TOURLEG」と似ており、後ろ姿はボルボ「XC90」を髣髴させるとの指摘を受けている。

 ルノーサムスンから今月1日に発売された「SM7」は技術提携している日産自動車の「ティアナ」とデザインがほぼ一緒。

 これに先立ち昨年に発売された起亜自動車のオピラスは、ラジエターグリルがジャガーSタイプとほぼ同じであるほか、ヘッドライトはメルセデスベンツのEクラスに似ているとの評価だ。

 一部からは最近、自動車メーカーが海外の有名自動車のデザインを意図的に真似ているとの見解も出されている。「外見が外車の何々に似ている」との噂が広まれば、新車の宣伝につながるためだ。

 実際にSM7は今月1日に発売されて以降9日間で販売台数が8550台を記録、出だしは順調との評価を受けている。ソナタもホンダ・アコードと似ているという噂のためか、発売直後から国内の乗用車市場のトップを行っている。

 国産自動車メーカーは最近まで新車のデザインを海外の有名なデザイナーに任せてきた。イタリアのカーデザイナーGiugiaroは国産初の固有モデルとなった現代自動車の「ポニー」をはじめ、ステラやソナタの初期モデルまでデザインした。

 また、大宇(テウ)自動車(現GM大宇)のレガンザ、マグナス、ラノス、マティズ、カルロス、双龍(サンヨン)自動車のレクストンのデザインも手掛けた。

 輸出の多い自動車メーカーの特性上、国内はもちろん海外市場で失敗しないデザインを確保するためには、このような措置は避けられないというのが自動車業界の説明だ。

 しかし、世宗(セジョン)大学デザイン学科の李明基(イ・ミョンギ)教授は「韓国は世界第6位の自動車生産国であるにもかかわらず、固有のデザインを見出せずに外車の真似ばかりしているのは恥ずかしいこと」とし、「韓国の独特なイメージを生かしたデザインの開発が急がれる」と語った。

金宗浩(キム・ジョンホ)記者 tellme@chosun.com

朝鮮日報 2005/05/03 14:13

「アコードとグレンジャー」など、類似デザインが氾濫

「アコードとグレンジャー」など、類似デザインが氾濫
アコード(左)とグレンジャー

 国内外の自動車メーカーが先月29日から8日まで京畿(キョンギ)道・一山(イルサン)の韓国国際展示場(KINTEX)で開かれている「2005ソウルモーターショー」でデザイン競争を展開している。

 現代(ヒョンデ)自動車が今月末に出荷を予定している「グレンジャー」(グレンジャーXGの後続モデル)はホンダ「アコード」と後姿が似ていると評価されている。

 昨年出荷された新型「ソナタ」も「アコード」とテール部分のブレーキなどが類似しているという論争が巻き起こったことがある。また「グレンジャー」のトランク上部を見ると、BMW7シリーズと似ているという印象も受ける。

 これに対し現代車関係者は「近くで詳しく見るとグレンジャーやソナタのテールランプの厚さと傾斜角度はホンダ・アコードと違いがある」と説明している。

 また起亜自動車のSUV「スポーテイジ」は天井からテール部分に長く下っていくラインがボルボ「XC90」と類似していると指摘されている。
 
 ルノーサムスンの「SM5」は系列会社の日産自動車が出品したインフィニティ「Gセダン」と類似していると指摘されている。

キム・ジョンホ記者 tellme@chosun.com
朝鮮日報 2006/01/06 19:09

「日本車真似た?」 韓国でデザイン模倣論争再燃
現代車「近くで見ると似てない」「最近はどこもデザイン似たり寄ったり」

「日本車真似た?」 韓国でデザイン模倣論争再燃 ニューサンタフェ、グレンジャーTGなど、最近発売された新車のデザインが輸入車と似ていることから、自動車業界と消費者の間で「模倣デザイン」論争が激しくなっている。

 現代自動車が昨年11月発売した新型「サンタフェ」は、厚いラジエーターグリルとヘッドランプなど、フロントが日産のSUV(Sport Utility Vehicle)であるインフィニティFXに似ていると指摘されている。

 この指摘に対し現代自動車は「傍目では似ていても、近くで見ると厚さも曲線も違う」とし、「最近の流れとして、車のデザインがみな似通ってきている」と説明した。

 しかし、日産インフィニティを販売するディーラー(独立販売代理店)は、サンタフェとデザインが似ていることで売上に支障をきたしていると主張。インフィニティのディーラー関係者は「個性を重視する輸入車消費者は、似たデザインの国産車が出ると購入を考え直す場合が少なくない」とし、「サンタフェが、インフィニティFXの‘高級感’を吸い取ることへの懸念が出ている」と話す。FXは、6450万〜7850万ウォンとサンタフェ(2220万〜3116万ウォン)に比べ4000万ウォン以上高い。

 現代自動車で発売したグレンジャー(TG)とソナタ(NT)は、ホンダ・アコードの旧型モデルに似ていると言われる。起亜自動車の小型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)「スポーテッジ」は、ループからリアにかけてのラインがボルボ「XC90」に似ていて、フロントはフォルクスワーゲンの「ツアーラック」に似ていると言われる。

 また、ルノーサムスンの「SM7」は、技術提携関係にある日産の「ティアナ」とデザインがほぼそっくりで、独自のデザイン能力が足りないという指摘されている。

 このような「模倣デザイン」に対し、自動車業界の一部では「現代・起亜自動車が世界第7位の自動車メーカー(354万台生産)に成長しただけに、デザインにおいても現代・起亜だけの個性に富んだキャラクターが求められる」と指摘している。

 しかし、消費者の数が限られる高級セダンやスポーツカーと違い、大量生産車の場合、世界的ベストセーリングカーのデザインに倣うのは避けられないという意見もある。弘益(ホンイク)大学産業デザイン学部の李根(イ・グン)教授は「経営者の対場からみると、数十万台を売らなければならない量産車の場合、デザインが優秀だとの評価が確立した車に倣うのは失敗の確率を減らす方法の一つとなりうる」と述べた。

 新聞で指摘されるようになったのは、韓国も変わりつつあるのかも。
相変わらずなのは日本。
アコードのパクリにグッドデザイン賞を贈ったりしている。

関連記事