朝鮮日報 2002.07.23(火) 19:08
日本の番組「模倣ブーム」 懲りないテレビ局
最近、地上波テレビ各局が、日本の人気番組の形式を輸入し、全くそっくりな番組を制作する事例が急増している。このため視聴者たちの間で、日本のテレビ番組を真似たとする“盗作論争”が起こったり、後になって日本のテレビ番組の模倣という事実を知って抗議するケースが増えている。
MBCテレビ『日曜日、日曜日の夜に(日夜)』は21日から新コーナー「ブレインサバイバー」を放送した。「ブレイン…」は芸能人16人がクイズ対決を経て、最後の勝者の母校に奨学金を贈るといった内容のコーナー。しかし、このコーナーが放送された直後、番組のホームページの掲示板には「日本で見た番組とまったく同じだ」という視聴者からの指摘が相次いだ。
同番組の金ヨプPD(プロデューサー)はこれについて「日本のTBSに事前同意を得て番組を制作したため、盗作ではない」と説明した。「ブレイン…」は今年3月にTBSがまったく同じタイトルで放送した番組だ。制作陣は放送終了時に「制作協力TBS」というクレジットを入れた。
SBSも夏の部分改編に合わせて送り出した新番組の中で、日本の提携テレビ局である日本テレビの番組形式をそのまま輸入したことが分かった。 『珍記録パンパンパン』、『ソロモンの選択』、『ビューティフルサンデー』の中のコーナー『創業士官学校』は、構成が日本の番組とまったく同じだ。
特に『珍記録パンパンパン』は、初回から「ビデオテープの長さは何メートルか」、「足の長い女性は100メートルを何歩で進むか」など、扱う内容まで日本テレビ『ウルトラショップ』そのままだった。
SBS芸能局のチョン・スンヨン部長は「最近、日本テレビと協議を終え、番組形式を輸入した」とし、「輸入した番組を韓国の情緒に合わせて直すように努力している」と語った。
しかし放送専門家らは、こうした「日本の番組のコピーブーム」が韓国のバラエティー番組の安易な制作態度を端的に見せていると批判している。過去に横行した“無断盗作”よりは一段階発展したとはいえ、“創作の苦痛”なしに簡単に視聴率を上げようとする、その場しのぎの手法だという主張だ。
経済正義実践市民連合メディアウォッチの金テヒョン部長は「日本の番組形式を輸入するのに先立ち、韓国のプロデューサーたちが新たなスタイルを開発するのに、一体どれだけ創造的な努力をしてきたのか、反省しなければならない」と語った。
視聴者を見下した“クレジット方式”も問題に挙げている。韓国放送映像産業振興院の李ギヒョン博士は「“制作協力”というクレジットだけを入れるのはあまりにも形式的」としながら「日本の番組を輸入した形式で放送する際には、番組の原本まで明らかにすべき」と語った。
チェ・スンヒョン記者
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