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障害児 海外輸出

朝鮮日報 2002/01/09 21:15

養子にも行けない障害児たちの現状

 障害児を里子として引き取る家庭は年間10人余りに過ぎない。障害児という理由で毎年捨てられている子供は1000人以上に及ぶが、そのほとんどが米国、オーストラリア、スウェーデンなどに送られている。2000年1年間、国内で里子として引き取られた障害児は18人であることに比べ、外国ではその35倍の634人だった。1999年も国内で引き取られた障害児は14人、外国ではその58倍の825人だった。昨年6月末現在、外国に里子に出された障害児は米国1149人、オーストラリア76人、スウェーデン74人、ノルウェー69人と1558人だ。

 国内で障害児を里子として引き取る件数が他に比べてはるかに少ないのは、障害児に対する社会的な偏見が最も大きな理由だが、障害児を育てるためにかかる医療費が高い上に、リハビリや治療施設が整っていないことも主な原因だと分析されている。

 大韓社会福祉会の姜永任(カン・ヨンイム/52)国内里子部長は「障害児を里子として引き取って欲しいと勧めても、医療費の負担や他人の視線のために大部分首を横に振る」とし、「仕方なく外国に送るしかない」と話す。

 専門家は障害児が国内で里子として引き取られるためには治療やリハビリ施設の拡充と医療費の全額支援のような画期的な対策が必要だと指摘している。

 韓国里子広報会のハン・ヒョンヒ会長は「収容施設にいる障害児は医療費全額を国庫が支援している」とし、「障害児を引き取った家庭でも同様に対処すべき」とした。

 保健福祉部はこれによって9日、国内で障害児を引き取る家庭が増えるよう、今年から養育費を月20万ウォンから50万ウォンに引き上げ、医療費の支援規模も年間40万ウォンから120万ウォンに増やすことにしたと明らかにした。

金東燮(キム・ドンソプ)記者

朝鮮日報 2003.08.22(金) 18:59

減らない海外養子 昨年2365人

 海外に養子縁組される子ども数が依然減っていないことが分かった。

 保健福祉部によると、昨年、海外で養子縁組された子どもの数は2365人、国内では1694人。これは5年前の1998年の養子の数(海外の養子縁組2443人、国内1426人)とほとんど変わっていない。依然、毎年2300〜2400人の子どもが異国の地に送られていることになる。

 保健福祉部関係者は「国内や海外で養子縁組される子どもの数は、ここ数年間変わっていない」とし、「養子縁組に対する否定的な認識が変わらないため、海外に養子縁組される子どもの数が依然多い」と説明した。

 このような認識のためだろうか。最近、米国の人口統計局が実施した養子縁組の実態調査によると、米国内で養子縁組(20万人)された子どものうち、韓国出身の子どもが4万7555人と最も多かった

 経済協力開発機構(OECD)会員国家の韓国が「乳児輸出国1位」という汚名を国際的に確認したことになる。米国内で養子縁組(外国人)された子ども数は、韓国に続き、中国(2万1053人)、ロシア(1万9631人)、メキシコ(1万8021人)、インド(7793人)の順。

 養子縁組に対する否定的な認識は、身体障害児になると更にはっきりしてくる。身体障害児が韓国の家庭に養子縁組されるケースは97年12人、98年6人、99年14人、2000年18人にとどまっている反面、海外への養子縁組は97年784人、98年917人、99年825人、2000年634人だった。

 へソン児童福祉研究所の朴仁善(パク・インソン)所長は「国内で養子縁組されるケースが徐々に増加してはいるものの、まだ海外での養子縁組に依存している率が70%におよぶ」とし、「国内での養子縁組の活性化、シングルマザーに対する養育支援などにより、海外での養子縁組の数を減らさなければならない」と話した。

 建国(コングク)大学・社会福祉学科の許萬亨(ホ・マンヒョン)教授は「韓国は韓国で産まれた子どもに対する責任感がないように見られている。恥じるべきことだ」とし、「米国のように養子縁組に対する認識を変える持続的な努力が必要」と話した。

金南仁(キム・ナムジン)記者

東亜日報 MARCH 29, 2001 11:11

[しどろもどろ]我々が捨てた子供たち

by 南贊淳(ナム・チャンスン)論説委員

昨年ホルト児童福祉会を通じて養子縁組みされた子供は1592人。うち国外への養子縁組が1065人であり、国内は527人だという。国内が国外の半数にしかならない。さらに恥ずかしいことは、未熟児などいわゆる障害を持った子供たちの場合だ。昨年、国外に養子縁組みされた障害児童は423人だが、国内の件数は1、2件にすぎない。最近の国内での養子縁組は、それこそ健康な子供たちにしか訪れない「幸運」だというのが関係者の弁だ。

△しかし国外への養子縁組とて障害を持った子供には依然厳しいのが現実だ。健康な子供たちが普通5、6カ月で外国人養父母に託されるのに比べ、障害を持った子供たちはまともな治療も受けられないまま1、2年を国内で待っているケースがほとんどだという。先天的障害をもって生まれたとしても適切な時期に治療を受ければ普通の子供たちと一緒に生活できる。しかし韓国の障害児童はそんなチャンスさえ与えられない場合が少なくないようだ。

△来月5日、ソウル・ジャムシル(蚕室)野球場で開かれるプロ野球開幕戦で始球を投げることになったアタム・キング君(9)は四つの時米国人チャールズ・ロボット・キングとダーナ夫婦の3人目の子として養子縁組みされた。アダムは重度の障害を持っているが、養父母の献身的な努力で明るさを取り戻した「我々が捨てた子」だ。キングさんが育てている他の障害児童ピーター(8)もやはり「我々が捨てた子」。ホルト児童福祉会によると、92年12月生まれたばかりの状態で入所したピーターは、実の親が両方とも精神遅滞であり、子供を育てることができなかったそうだ。

△政府は90年代中頃から国外への養子縁組を毎年5%ずつ減らす政策をとっている。しかし性の乱れが原因で捨てられる子供たちは年々増えている。だからといって国内の養子縁組が増えるわけでもなく、問題だといわれている。6人の障害児を含め8人の養子を育てているキングさん夫婦が昨年10月国内の新聞とインタビューした内容が改めて心を打つ。「神様が導かれる通り従いました。障害を持った子供たちはそれだけ愛を必要とします。そんな子供たちをすぐにあきらめ、養子にすることをためらう韓国人は理解できません」。

参考
 障害児 海外輸出(2004年度統計)
 障害児の居場所は韓国にはない
 障害児の「地獄のような学校生活」
 障害者を誘拐して売買
 「未成年障害者への暴行」無罪判決相次ぐ
 迷子の障害者 25年間奴隷労働
 未成年精神障害者の姉妹 数年間強姦され続ける
 知的障害者を誘拐し、乞食をさせて金儲け