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『百済倭』

朝鮮日報 2003.04.18(金) 18:48

『百済倭』を出版した洪元卓・ソウル大経済学科教授

 洪元卓(ホン・ウォンタク/63)ソウル大学経済学科教授は、米コロンビア大学で経済学の博士号を取得し、韓国国際経済学会長を歴任した実力ある学者だ。

 しかし、ソウル・城北(ソンブク)洞の自宅の2階にある書斎は、経済学の本の代わりに、古代韓日関係の書籍や資料で埋め尽くされている。西欧の歴史学界で、彼は経済学者より古代韓日関係史の専門家として、さらに知られている。

 1988年、英語で出版された初の研究所『古代韓日関係:百済と大和・倭』に対し、米国の著名な学術誌『アジア学研究』と『日本学研究』は、相次いで肯定的な書評を掲載した。

 “半アカデミック”な歴史学者である洪教授が最近、もう1冊の古代史の著書『百済倭』を出版した。

 日本初の古代国家である大和王国は、4世紀後半の百済人たちが日本列島に渡って建国した国であり、天皇族の根源は百済王族であるというのが核心だ。洪教授は「日本の15代王である応神天皇が大和政権の実際の設立者であり、彼は百済王族の子孫と推定される」と主張する。

 根拠は『日本書紀』と『古事記』、『三国史記』、『三国遺事』、中国の正史など文献記録と、考古学的遺物などだ。

 洪教授が古代史に関心を持つようになったのは、1980年代の初め、欧州で開かれた学術会議に参加した際、ロンドン大学社会科学部の構内書店で、日本の著名な経済学者 森嶋通夫の本を接しトから。

 『なぜ日本は成功したか』という刺激的なタイトルに惹かれてページをめくっていた洪教授は、日本が古代、韓半島南部を支配したという任那日本府説をそのまま移したくだりで、呆れてしまった。この時から、日本学者の歴史歪曲に反駁する論文を書くことを決め、『古事記』と『日本書紀』の英語版を探して、読み始めた

 1988年に初の本が出版されたのに続き、1994年に『百済と大和、日本の紀元』を英語と韓国語で出版した。

 しかし、経済学者が自分の専門分野の勉強には見向きもせず、他のことに気を取られているという嫌味を甘受しなければならなかった。このため、2度目の本を出版した時は、あえて『交易と成長(Trade and Growth)』という英語の経済学書を一緒に出版した。

 洪教授は「80年代初めから、午前9時から午後5時までの日課時間は学校で経済学を勉強し、家に帰っては、夕方から朝方まで古代史漬けになって生活した」という。

 彼の研究成果は国内よりも海外でさらに認められている。著名な考古人類学者たちが『日本学研究』に寄稿した論文で、主要論文として言及したり、文化関連の教養雑誌にも度々引用されている。洪教授は「外国専門家らは私が歴史を専攻した人なのかよりも、研究成果そのもので評価してくれる」と話した。

 洪教授は「国史学者の中には、古代韓日関係を研究する方がほとんどなく、残念だ」とし、「私の研究がきっかけとなって、多くの学者たちが古代韓日関係の研究に乗り出してくれれば」とした。

 『百済倭』の英語版を準備中の洪教授に、なぜ古代史から抜け出せずにいるのか、聞いた。「初めは論文を1つだけ書こうと思いました。でも、日本学者が韓国の歴史を勝手に歪曲した文章を見ると、我慢できなかったんです。定年後は、専業の研究者になっているかも知れませんね」。

金基哲(キム・ギチョル)記者

 初めに結論ありきの民族主義的愛国心が動機で始めた「研究」。

参考記事
 小説「百済書記」 とにかく日本は謝れ
 天皇は韓国人
 日本の中の韓民族史探訪
 日本の陶器
 「日本の生態系の根は韓国」
 「韓国神社」の妄想