朝鮮日報 2005/09/06 11:55
国内初のビューティー指数調査 回答者の85%「容姿が競争力」

韓国人の4人に3は、「容姿が人生の成功に多大な影響を及ぼす」と考えていることがわかった。
朝鮮日報と今年で創立60周年を迎えた(株)太平洋(テピョンヤン)が共同で実施した「韓国人の容姿に対する意識や行動」調査の結果、「妻や夫の容姿を改善するための整形手術に賛成する」割合が65%だった。
今回の調査は、リサーチ専門機関ACニルソンに依頼し、今年6月10日〜7月20日まで全国の15〜49歳の男女800人を対象にマンツーマンの個別面接方式で導き出されたもので、標本誤差(最大許容値)は95%の信頼水準から±3ポイントだ。
今回の調査では、国内で初めて韓国人の美しさに対する関心や時間的投資、金銭的投資などを統合した「ビューティー指数(Beauty Index)」が算出された。
消費支出に占める食費の割合を「エンゲル係数」で示すように、「ビューティー指数」は自身の美しさを保つためにかかった費用と時間から割り出すもの。
「ビューティー指数が100」というのは、睡眠時間を除いた残りのすべての時間とすべての収入を全部容姿のために投資した、ということになる。
調査結果、韓国人のビューティー指数は平均49.76点だった。女性が男性より高く、年令別には10〜20代が相対的に高かった。
既婚者よりも未婚者が、低所得者よりも高所得者が、それぞれビューティー指数が高かった。60点以上が過多志向型で、40〜50点は平均水準、40点未満が無関心型と分類される。
ACニルソンの関係者は「世界的にもビューティー指数を算出したケースはみられなかった」とし、「ビューティー指数を定期的に算出していけば、『エンゲル係数』のように1つの社会指標になる可能性もある」と話した。
今回の調査で回答者たちは、整形など容姿改善行為について積極的ながらも開放的な態度を示した。
回答者の55%が「もう少し整った容姿に生まれ変わるため、整形したいと思う」と答えた。「子どもが小学生でも必要性があると判断されれば、整形手術させる意向がある」との回答も36%に上った。
回答者のうち、「就職のための面接に容姿は関係ある」と考えている人は94%で、「容姿が就職に影響を及ぼすのは正しい」と答えた人は56%だった。
「自分は相手を評価する際、容姿の影響を受ける」との回答が75%を占めた。「容姿が人間関係に影響を与える」も85%となった。
実際、容姿が人間関係や就職などに多大な影響を及ぼしていることを裏付ける結果となった。
今回の調査に参加した(株)太平洋のホン・ジソンさんは、「韓国社会の根底に、『容姿至上主義』がはびこっていることを改めて確認させられた」としながら、「就職や昇進のみならず、友人や異性、社会序列などの人間関係において、容姿は相当な影響力を持っていた」と分析した。
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