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社会から邪魔者扱い さまよう組合

朝鮮日報 2004/08/05 20:04

LG精油労組員、四面楚歌に

 先月19日から半月以上にわたって不法ストを続けているLGカルテックス精油の労組員は、結局行く所も支援もない“孤立無援”の立場に追い込まれた。数日間にわたって滞在した朝鮮大学から追い出され、順天(スンチョン)大学で一晩を過ごした後ソウルに上京、5日、壇国(タングク)大学に強引に進入した。

 一方、会社側は6日午後を最終時限に定め、復帰しなければ解雇などの懲戒手続きを踏む構えだ。麗水(ヨス)など全羅(チョンラ)南道でも「不法ストと過激なデモによって地域のイメージを損なった」と冷たい視線を浴びている。

▲さまよう労組

 5日午前、順天からバス15台に分乗したLGカルテックス精油の労組員600人余は午後4時30分、壇国大学に進入した。大学側は警察に「施設保護」を要請、警察は1個中隊(120人)を送り、車出入り口(西門)を通行止めにした。労組員らは文科学部の運動場のスタンドに集結し、すぐにスローガンを叫びながら歌い始めた。

 労組幹部2人はこの日午後2時、壇国大学を訪ね、場所の提供を要請したが、拒否された。大学側は「先月22日もLG労組員が1日滞在し、施設がかなり壊された。近所の住民からも苦情が出ている」とした。しかし労組側は「理解して欲しい。日曜日(10日)まで滞在したい」と譲らなかった。

 大学側の「施設物保護」要請を受け、龍山(ヨンサン)警察署は1個中隊を校門前に配置した。反面、壇国大学・総学生会はこれを受け入れようという立場だ。LGカルテックス精油の労組が壇国大学を選んだのも、ここの総学生会長がソウル地域の総学生連合の議長をしているからだという。

 労組員600人余はこの日午前9時10分、全羅南道・順天大学からソウルに移動した。会社に復帰するためには50分の距離の麗水に向かわなければならないところを、反対方向のソウルに移動した。最終時限(6日午後5時)内の復帰はさらに難しくなった。

 労組員が順天大学に到着したのは4日午後11時50分頃。順天大学は何の事前連絡も受けなかった。車から降り、図書館周辺と運動場をうろうろしている労組員たちに、パク・ジンソン学生部処長、パク・キボム総学生長らは「許可なく入ってきていいと思っているのか。大学内の雰囲気を害すから出て行って欲しい」とした。労組指導部は「一晩だけ滞在させて欲しい」とした。

 3時間を超える押し問答に近い話し合いが続く中、夜は明けた。労組員は順天大学に向かう前に、全南(チョンナム)大学、全北(チョンブク)大学、昌原(チャンウォン)大学、麗水大学に場所の提供を要請したが、いずれも拒絶されたとされている。

 先月30日から光州(クァンジュ)の朝鮮大学に泊まってきた組合員たちは4日以降、行く場所がなくなった。朝鮮大学側が「4日午前0時までに退去しなければ断電・断水措置を取る」と通告したためだ。朝鮮大学も組合員たちが入ってきた日、何の事前連絡も受けていない。

 事前に「進入情報」を聞いた金州訓(キム・ジュフン)総長と学長・処長が見守る中、職員らが正門にバリケードを張ったが、バスの方向を変えて後門に向かった後、バスから降りて歩いて進入した。イ・ドンギ学生部処長は「毎日退去を要求したが受け入れなかった」と話した。

 組合員らは学生会館の2〜4階のサークル室に泊まり、学生からも抗議を受けた。ベンチや生活館の前を占拠し、サンダルとTシャツ姿で歩き回り、雰囲気を害したためだ。

 一部の組合員の下着姿に女子学生たちがびっくりして逃げだしたりもした。また、今月1日には故金鮮一(キム・ソンイル)さんの殺害映像をパロディーし、会長を処刑するパフォーマンスをして物議をかもした。

▲大量解雇寸前

 スト中の組合員は643人。先月19日にストをはじめて以来、復帰した組合員は184人に過ぎない。最初からストに参加しなかった組合員は123人だ。会社側は復帰時限を2回延長しており、最終復帰時限は6日午後5時に決めた。しかしほとんどの組合員がソウルの檀国大学にいるため、復帰の可能性は低い状況だ。大量解雇事態が迫ったのだ。

 労組は会社側が麗水工場に投入した警察を撤収させ、組合員に対する民事・刑事上の問題の解決を約束しなければ復帰できないと主張している。

 指導部が組合員らを7〜10人のグループで行動するよう指示したため、「ストからの離脱」も非常に難しい状況だ。ある組合員の家族は「個人的には会社に戻ることを願う人も多いようだが、報復や『いじめ』を恐れている」ともどかしそうに話した。

 復帰したある組合員は「復帰したい思いを言えないほど険しい雰囲気」と言い、「復帰した人を『裏切り者』と呼び、家に電話して家族まで脅かすため、帰宅も延ばしている」と話した。

光州=クォン・キョンアン記者 gakwon@chosun.com