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義賊? 「大盗」趙世衡

中央日報 2004.05.20 17:13

「大盗」趙世衡氏、日本で刑期終え帰国

 「大盗」趙世衡(チョ・セヒョン、66)氏が、日本での収監生活を終えて3月に帰国していたことが最近、明らかになった。

 警察庁によると、趙氏は3月18日、3年4カ月の刑期を終えて出所し、3月23日に入国したという。 趙氏は現在、ソウルの自宅で妻(45)と息子(5)と一緒に暮らしている。趙氏のある知人は「長い間の収監生活にもかかわらず健康そうだった。外部との接触を控えている」と近況を伝えた。

 趙氏は00年11月、日本最高級住宅街である東京都渋谷区松涛の住宅4カ所に侵入、腕時計やラジオ、洋服などを盗み、現場で日本の警察に捕まった。逮捕当時、趙氏は警察官に刀を振り回しながら抵抗、銃で撃たれ右肩に全治3カ月のけがを負った。彼は01年12月、住居侵入・公務執行妨害などの容疑で懲役3年6カ月の宣告を受けたが、減刑で予定より2カ月早く出所した。

 趙氏は1980年代、高級住宅地を選んでダイアモンドなど高価な貴金属を盗み、「大盗」と呼ばれた。 16年間の収監生活を終え、98年11月から国内で犯罪予防と信仰活動に専念していたが、突然、日本で検挙され、話題となった。 趙氏は当時「日本の服役者に布教するため犯行に及んだ」と主張した。

李哲宰(イ・チョルジェ)記者 < seajay@joongang.co.kr >

朝鮮日報 2001.01.06(土)17:11

‘大泥棒’チョ・セヒョン、日本で窃盗

 趙世衡(チョ・セヒョン)氏が日本で民家に侵入したが逮捕、起訴されたことが明らかになった。
 警察庁は5日、「趙氏が昨年11月24日、日本・東京で窃盗を図ったが発覚され、出動した日本の警察官を凶器で刺した疑いで逮捕された」とし、「このような事実は東京警視庁が今月2日、趙氏の指紋を押捺し警察庁に身元確認の依頼をしてきたため、明らかになった」と述べた。

 日本の警察の調べによると、趙氏は昨年11月24日午後3時40分ごろ東京・渋谷の住宅街で留守宅に侵入して窃盗しようとしたが、これを目撃した近所の住民の通報を受けて出動した警察に現場で逮捕された。趙氏はこの日、民家3軒に侵入したことが分かった。そのうち最初の家で腕時計やポータブルラジオ、洋服など13万円分の金品を盗み、2番目の家では何も盗まなかった。その後3番目のマンションへの侵入を試みたが近所の住民に目撃されたという。

 日本の警察の関係者は、「趙氏が捕まれまいと警察官に凶器を振り回した。脅威を覚えた警察官が撃った拳銃に右腕を撃たれ、現場で倒れた」とし、「手術で弾丸を取り除いたため、大きな問題はない」と伝えた。

 日本の警察は殺人未遂などの疑いで趙氏を逮捕したが、先月15日の起訴では公務執行妨害、住居侵入、銃砲・刀剣法の違反容疑を適用していた。日本の警察は追加の証拠を確保後、裁判で窃盗容疑を追加する方針であることが分かった。

 趙氏は逮捕当時、パスポートを所持しておらず、取り調べの過程で「コ・ヤンビン」という仮名を使っていたという。

 在日韓国大使館の関係者は、「趙氏が11月7日日本に入国する際、通常の観光パスポートで入国したことが確認された」とし、「本人が領事保護を希望すれば韓国側との接見も可能だが、まだ何の連絡も入っていない」と述べた。

 宣教の目的で頻繁に日本を訪問していた趙氏は99年10月以後、12回にわたり訪日している。

 80年代はじめ富裕層や権力層を対象にした窃盗事件を起こし逮捕された趙氏は98年11月に出所、ある保安専門会社の専門委員として犯罪予防や刑務所人権運動を繰り広げてきた

安ル培(アン・ソクベ)記者

東京=権大烈(クォン・デヨル)特派員