朝鮮日報 2001.01.06(土)17:11
‘大泥棒’チョ・セヒョン、日本で窃盗
趙世衡(チョ・セヒョン)氏が日本で民家に侵入したが逮捕、起訴されたことが明らかになった。
警察庁は5日、「趙氏が昨年11月24日、日本・東京で窃盗を図ったが発覚され、出動した日本の警察官を凶器で刺した疑いで逮捕された」とし、「このような事実は東京警視庁が今月2日、趙氏の指紋を押捺し警察庁に身元確認の依頼をしてきたため、明らかになった」と述べた。
日本の警察の調べによると、趙氏は昨年11月24日午後3時40分ごろ東京・渋谷の住宅街で留守宅に侵入して窃盗しようとしたが、これを目撃した近所の住民の通報を受けて出動した警察に現場で逮捕された。趙氏はこの日、民家3軒に侵入したことが分かった。そのうち最初の家で腕時計やポータブルラジオ、洋服など13万円分の金品を盗み、2番目の家では何も盗まなかった。その後3番目のマンションへの侵入を試みたが近所の住民に目撃されたという。
日本の警察の関係者は、「趙氏が捕まれまいと警察官に凶器を振り回した。脅威を覚えた警察官が撃った拳銃に右腕を撃たれ、現場で倒れた」とし、「手術で弾丸を取り除いたため、大きな問題はない」と伝えた。
日本の警察は殺人未遂などの疑いで趙氏を逮捕したが、先月15日の起訴では公務執行妨害、住居侵入、銃砲・刀剣法の違反容疑を適用していた。日本の警察は追加の証拠を確保後、裁判で窃盗容疑を追加する方針であることが分かった。
趙氏は逮捕当時、パスポートを所持しておらず、取り調べの過程で「コ・ヤンビン」という仮名を使っていたという。
在日韓国大使館の関係者は、「趙氏が11月7日日本に入国する際、通常の観光パスポートで入国したことが確認された」とし、「本人が領事保護を希望すれば韓国側との接見も可能だが、まだ何の連絡も入っていない」と述べた。
宣教の目的で頻繁に日本を訪問していた趙氏は99年10月以後、12回にわたり訪日している。
80年代はじめ富裕層や権力層を対象にした窃盗事件を起こし逮捕された趙氏は98年11月に出所、ある保安専門会社の専門委員として犯罪予防や刑務所人権運動を繰り広げてきた。
安ル培(アン・ソクベ)記者
東京=権大烈(クォン・デヨル)特派員
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