朝鮮日報 2004/10/14 18:15 延世大随時募集で「内申の水増し横行」確認 今年、延世(ヨンセ)大学の1学期随時募集に志願した5544人(内申を反映しない選考志願者93人を除く)のうち、高校の内申で全科目「秀(日本の“5”にあたる)」だった生徒が812人におよぶことが分かった。 延世大学・1学期随時募集に合格した生徒は合わせて545人と、全科目「秀」を獲得していた志願者よりもはるかに少なかった。 某高校の場合、36人が受講した国語で、36人全員が同じ点数、席次も全員が1等といったケースもあるなど、内申の水増しが横行していることが明らかになった。 延世大学関係者は14日、このような内容を盛り込んだ「1学期随時募集の内申分析資料」を非公式的にメディアに公開した。 この資料によると、延世大学の志願者10人中6人が90%以上の科目で「秀」をとっており、80%以上の科目が「秀」の生徒も10人中8人におよんだ。 特定科目で受講者全員を「秀」と評価した高校は7校、特定科目で100人以上を1等とした高校は37校におよんだ。 延世大学関係者は「このように水増しされたでたらめな内申を見て合格者を選抜することはできない」とし、「内申の実質反映率を減らし、高校別の学力差を反映して選考するほかない」と話した。 朴ジュンヒョン記者 jhpark@chosun.com |
朝鮮日報 2004/10/08 20:13 教育部以外に誰も信じない内申成績 教育部が昨日、ソウルの6つの私立大学に対する随時1学期大学入試の実態調査の結果を発表した。 梨花(イファ)女子大学、延世(ヨンセ)大学、高麗(コリョ)大学が高校間の学力の格差を書類評価などで反映し、特殊目的高校や江南(カンナム)地域の高校出身者を優遇していたという。 これらの大学は、志願者の修学能力試験(修能)や内申の成績など、数年間の累積資料を出身高校別に分析して活用したものだとしている。 “内申水増し”が一般化している上に、内申が学校間の学力格差を反映していないため、生徒の学力を測定する物差しとしての機能を失ったことにより発生している現象だ。 西江(ソガン)大学、成均館(ソンギュングァン)大学の場合、選考要綱では内申成績を60%反映するとしているが、そのうちの55%を基本点として与えた。実質反映率は3〜4%に過ぎない。 延世大学も内申上位1%内に入る生徒と10%内の生徒間に60点満点で0.76点しか差が出ないよう、反映の比重を減らしている。 「学校全体の90%以上の生徒が修能の10%以内に入る」学校は全国に15校しかないが、1人も10%以内に入らない学校は800校を超える。 このように学校間の学力格差は厳然と存在し、内申を信じることのできない状況の中、自分の大学にふさわしい学力を持った生徒を選抜するためには、各大学がそれぞれ対策を見つけるほかない。それは大学の使命であり義務であるともいえる。 にもかかわらず教育部はそのような大学に制裁を加えるとしている。その上、2008年から適用される新しい大学入試制度でも内申の比重を高めるという。 先月の模擬修能で、学校の席次は15%内だった江南の某高校の生徒が、全国の席次では3%内に入るという判定を受けた。その生徒は、全国席次では1等級に該当するが、内申書類では3等級に該当してしまうことになる。 我が子がこうした目に遭っているのに、おとなしく何もしないでいる親などいるはずがない。すぐにでも成績の悪い高校に転校させるに違いない。自立型私立高校や特殊目的高校などの成績優秀学校も、存立が脅かされていると感じるほかなくなった。 全国教職員労働組合(全教組)などは従来の入試が連座制や入試カースト制度などど批判しながら優秀な生徒を選び出そうとする大学の努力を無駄にしている。教育部も階層を考えて新入生を選抜しようとする奇怪な「階層公示制」という制度を導入している。 こうしたエセ平等主義者らの目には理念の旗ばかりが見え、子どもたちの未来も、教育の将来も、国の運命も見えていない。 |