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過激な労働運動:飛び交う火炎瓶

朝鮮日報 2003.11.10(月) 08:32

都心集会に火炎瓶登場 100人余負傷

 ソウル都心で行われた労働者の集会で、2年8カ月ぶりに火炎瓶が登場した。

 9日午後6時20分ごろ、ソウル支庁前で「、「全泰壱(チョン・テイル、1970年に労働法を施行しない朴正煕(パク・チョンヒ)政権に反対し、22歳で抗議の焼身自殺を遂げた青年労働者)烈士精神継承全国労働者大会」を行った全国民主労働組合総連盟(民主労総)所属労働者5万人余(警察推算3万5000人)が、集会の許可が下されない光化門(クァンファムン)方向に行進しようとして、これを阻止した警察と武力衝突した。

 労働者らは火炎瓶300個余や石などを投げ、鉄のパイプを振り回すなど、激しいデモを行った。この過程で警察40人余とデモ隊50人余を含む、計100人余が負傷した。
 
 許成寛(ホ・ソングァン)行政自治長官は火炎瓶事態と関連し、「現場で検挙された火炎瓶使用者5人と、証拠資料などを判読し、関連者を徹底的に調査し、法的処理する」と述べた。

ヨム・ガンス記者
朝鮮日報  2003.11.10(月) 20:04

民主労総はこの国を滅ぼすつもりか

 日曜日の夜、ソウルの都心で繰り広げられた「火炎瓶デモ」。このデモが事前に計画されていたのははっきりしている。700本もの火炎瓶が、何者かの号令に合わせて一斉に飛び交ったという目撃談がそれを物語っている。

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)の指導部は「平和デモをしようとしたのに、警察の過剰鎮圧のために衝突した」といった言い訳をしてはならない。

 年若い戦闘警察官がなぜあなた達の投げた火炎瓶に当たらなければならず、あなたたちの狩りの標的にならなければならないのか。「弾圧と搾取のない労働解放の世界」を作るとしながら、本当に労働者を弾圧し搾取しているのは誰なのか、聞きたくなる。

 民主労総の力がいかに強く見えたから、外国のメディアまでが韓国政府と企業が強い労組に振り回されており、それが韓国経済を低迷させている最大の要因だと指摘している。

 力が強いのであれば、それだけ責任感も強くならなければならない。道路を火の海にする労組を見て、この地に投資する“盲目”な外国資本はない。そのようにして国家の信用等級が下がり、外債金利は上がり、企業が倒産したり、経営を緊縮しなければならないような時、道端に放り出されるのは労働者自身だという事実を民主労総の指導部が知らないはずはない。

 にもかかわらずこのような状況にまで至るということは、労組指導部が労働者の利益以外の何かを狙っていると考えるほかない。

 非正規社員の差別を撤廃しろとはいうが、工場を閉じるような状態なのに、労組は「解雇してはならない」と騒ぐ。だから企業が臨時職や日雇い労働者を採用する方向に傾くのだ。そのような意味で非正社員の差別問題は企業に問う問題ではなく労組自身に問うべき事項だ。

 「労働者大会」に加わった派兵反対のスローガンも同様だ。以前よりも悪化している韓米関係が派兵問題で再度もつれるようなことがあれば、北核問題の協力もぎくしゃくし、口では違うと言いながらも、駐韓米軍の未来についておかしな話が飛び交うようになる。そうすれば証券市場の外国資本の動きが悪くなり、これに続き韓国の国家信用度が揺らぎ、企業は明日を期することができなくなる。そしてその波はまず最初に労働者を飲み込むことになるだろう。

 当然これを見通しているはずの労組指導部がこのような態度に出るのは、格好をつけようとしているのか、そうでなければ労働者を犠牲にしてでも得るべきほかの目標があるのか、何が目的なのか見当がつかない。

 70万人の組合員を抱える労組団体の指導部であるなら、自分の行動の結果を見通すことができなければならない。その能力がなければ潔くその立場から退くべきだ。