朝鮮日報 2003.11.11(火) 10:46
元教師の日本人男性が韓国の高校でボランティア
教職に生涯をささげた元教師の日本人男性が、過去の歴史の謝罪をかねて慶尚(キョンサン)南道・馬山(マサン)を訪問し、高校で日本語の授業と掃除のボランティア活動を行っている。
実藤文裕さん(65)は10日、馬山の龍馬(ヨンマ)高校(カン・デジン校長)を訪問し、名誉教師に任命され、今月13日まで生徒に日本語を教えることになった。
実藤さんは10日午後の最初の授業で簡単な自己紹介の後、生徒たちに日本が過去、中国と韓国を侵略し、植民地化した歴史を丁重に謝罪した。
その後、日本語教科書をもとに授業を進め、生徒たちの関心を集めた。
実藤さんはまた、日本から持参した作業着と軍手を着用し、昼食時間と放課後、グラウンドや教室のごみを拾うボランティア活動も行った。
4泊5日の滞在期間中は学校の食堂で生徒たちと一緒に食事し、韓国の高校生活を体験する。宿泊費用も全て自己負担という。
「大海の一滴」を座右の銘にしている実藤さんは「私のこうした一滴、一滴が和解という大海につながると信じています」と語った。
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