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鉄屑相場高騰 正当な商売、でも日本が悪い

中央日報 2004.03.05 15:51

「日本業者が鉄スクラップ収集、価格高騰」

 昨年末から始まった鉄スクラップ価格の急騰現象は、中国の輸入増加以外に、日本の資本が韓国市場をかく乱した影響も大きいことが明らかになった。

 日本の鉄スクラップ貿易業者らが莫大な相場差益をねらって韓国で鉄スクラップを大量に収集した後、これを中国に売っていることで、国内の鉄スクラップ需給に大きな支障が生じたということだ。

 これに伴い、産業資源部は最近、日本資本の国内鉄スクラップ収集動向を業界から入手し、正確な実態把握に乗り出した。

 鉄スクラップ工業協会の関係者は4日、「昨年11月から日本の資本が国内の鉄スクラップを買い集めている。これに鉄スクラップ輸入量の減少も重なり、価格が暴騰している」と述べた。 20年間にわたり全国の零細収集商から鉄スクラップを買い取って製鋼業者や鋳物業者に供給してきたこの関係者は、「日本鉄スクラップ工業協会の関係者およそ10人が昨年9月に国内に入り、韓国産の鉄スクラップを中国に販売する‘三角貿易’を提案した」と伝えた。

 同関係者は「当時、国内の鉄スクラップ業界が輸出を増やせば、国内の供給が大きく減るため、国内鋳物企業が操業を大幅に縮小する事態につながると言って提案を拒んだ」と明らかにした。 日本は、鉄スクラップの自給率が90%を超えるのに対し、韓国は自給率が70%未満。

 しかし昨年11月ごろから日本の代表的な鉄スクラップ輸出業者S社などが、韓国内で代理人を前面に出しながら、鉄スクラップを集中的に買い始めたことが伝えられた。

 鉄スクラップ協会の関係者は、昨年10月まで1トン当たり16万ウォン(約1万5000円)線で安定していた鉄スクラップ価格が連日高騰し、2月には32万ウォン台をつけた、と説明した。

 昨年11月から今年1月末までの3カ月間、鉄スクラップ輸出量は月平均8万トンという。昨年1月から10月末までの月平均輸出量(約5万トン)を大きく上回っている。

張世政(チャン・セジョン)記者 < zhang@joongang.co.kr >