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反米主義

朝鮮日報 2002/10/22 13:52

反米情緒と反米主義

 反米には大体2つの範疇がある。一つは反米情緒、または反米感情(anti-American sentiment)というもので、もう一つは反米主義(anti-Americanism)だ。

 反米情緒は米国のある部分を好ましくなく思い、嫌う消極的な感情であり、反米主義は米国を積極的に排斥し、攻撃的に反対する信念と見ることができる。

 強大国の覇権主義、排他的利己主義、弱小国に対する偏頗的態度、世界警察国家を自負する独断主義、人種差別、拝金万能意識など、米国の影の面を非難はしながらも、米国そのものを否認したり、拒否しないのが反米情緒であるなら、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)またはアラブ諸国、一部のNGO(非政府組織)たちの持つ米国体制や存在に対する拒否論は、反米主義とみなすことができる。

 ここ最近、韓国または韓国国民の対米観は通常でない変化を経験している。米国に対する批判的な見解といっても反米情緒のレベルを超えなかった対米観が、部分的には段々、境界線を越え、反米主義へと移行する過程を目にすることができる。

 これは、韓国での米国の役割を否認する反米主義勢力の執拗な接近に起因する側面もあるが、根本的には、ワールドカップ(W杯)などを通じて目覚めた民族的底力と原動力、プライドと熱情の前で、米国の存在が障害物として存在するという認識と関係がある。

 韓国の反米だけが問題ではない。米国の「韓国忌避」も通常ではない。米国防部と接触したある韓国予備役将星は、「最近、韓国への転勤を命じられた米軍将校の転役申請が増えている」とし、韓国は米国が最も嫌う勤務地となったと伝えた。

 「最近、『米軍兵士と徐敬元(ソ・ギョンウォン)氏事件』とこれに対する韓国マスコミの報道で、駐韓米軍が駐在国に対してこれほどまでに憤慨したことはなかった」というのが関係者たちの伝言だ。

 このような状況にも関わらず、韓国と米国のリーダーシップは事態の重大性にさほど敏感ではないようだ。ブッシュ政権は韓国人の二律的な情緒を理解しようとしていない。一般的な韓国人は、北朝鮮が韓国の安保を脅かす存在であると同時に、同じ民族だという事実に常に戸惑いを感じる。

 金正日(キム・ジョンイル)政権は非難しながらも、北朝鮮の同胞は包み込もうとしている。「北朝鮮を総体的な『悪』と追い込み、米国は具体的にどんな実利を得ているのか」という質問は、民族論理に傾倒している人々を、二律背反的な心理状態に陥れる。韓国戦争を米国の南北戦争と比較する韓国の戦後世代にとっては、さらにそうだ。

 最近、ニューヨークタイムス紙のコラムで、米国はイラクの侵攻を防いであげたクウェートで反米テロが発生したり、米国の友邦であるパキスタンの選挙で、イスラム原理主義者たちが勢力を集める結果をもたらしたと指摘した。

 同記事は、同時多発テロ以降、アフガニスタンで生まれた男児の名前のほとんどが、「オサマ」であることを指摘しながら、米国は「助けては悪口を言われる」過ちを犯しているとした。

 数週間前、「米軍兵士と徐敬元氏の衝突事件」と関連し、米国大使館は朝鮮日報の「読者からの手紙コーナー」に寄稿し、米国側が韓国のデモ隊の情緒を理解すべきだという朝鮮日報の社説に強い異議の意を表明し、「韓国の自由を守護するため、この地に来た3人の(米軍)兵士」という表現を使った。たぶん、若い世代を含め、大勢の韓国人がその表現に失笑したはずだ。それが現実だ。

 しかし、その「現実」は韓国にとってさらに切実だということを、韓国人たちはあえて無視しているようだ。韓国の家庭のうち、その半分以上が米国と関係を持っている。米国には150万人の同胞が住んでいる。米国が韓国から投資を退けば、韓国経済には大きな破綻が生じる。

安保問題において、駐韓米軍の存在は東北アジアのけん制力として作用している。韓国の米国に対する好き嫌いは重要ではない。重要なことは、互いが互いを必要としているという現実だ。

 金大中(キム・デジュン)大統領は自分の「太陽」を遮ろうとするブッシュ政権と米国の「雲」を嫌うあまり、韓国内の「反米」に、もしかしたら、心的に同調するような感じを与えている。反米に対して、あまり言及せず、回りの勧告で、仕方なくいくつかの言葉を発しているが、あまり重みは感じられない。

 米国人は世界各地で米国に対する抵抗の意味で星条旗が焼かれ、米大統領の肖像画が千切れる光景に慣れたあまり、韓国での反米も強大国の通過儀礼程度と考えているかも知れない。

 しかし、韓米の指導層のこのような無意識と無関心の空間の間で、韓国の反米はさらにその半径を広め、重大な転換点を越えている。

金大中(キム・デジュン)/編集人

朝鮮日報 2005/10/28 18:56

燃える星条旗

 28日午前、農民大会が開催した忠清(チュンチョン)南道論山(ノンサン)市庁前で農民らが「WTOコメ開放交渉国会批准阻止、政府のコメ買取制度復活」を要求し、星条旗を燃やしている。

朝鮮日報

朝鮮日報 2003/08/08 19:48

米軍の装甲車にまでよじ登った韓総連

 韓国大学総学生会連合(韓総連)所属の大学生が7日、全国各地の米軍部隊の周辺で過激な反米デモを繰り広げたことは、韓総連の主張と闘争方式が全く変わっていないことを露にしている。

 韓総連は米軍の射撃訓練場の中に入り込み、装甲車の上にまでよじ登ったかと思ったら、米軍の前で米国の国旗を燃やし、赤いペンキを振りまわしながら反戦のスローガンを叫んだ。

 多くの国民の口から「韓総連はどうしてそんな行動までしたのか」という嘆きの声が出ないわけにはいかない。韓総連がデモの途中で太極旗(テグッキ、韓国の国旗)を使用したことに対しても、「あれがどうして大韓民国のためを思った行動なのか。太極旗を冒涜するような行動はやめて欲しい」という叱責の声が上がっている。

 最近、韓国社会で高まっていた反米感情と米軍撤収の主張が、現在の我々にどんな負担として返ってきているのかという手痛い経験をしている国民としては、韓総連の無謀で無責任な行動に悲しみと怒りを感じざるを得ない。

 韓総連はこれまで一部の綱領を変えるなど、それなりに合法化の努力をしてきたと主張しながら、所属員の指名手配の解除や自分たちに対する利敵団体判決の撤回を要求している。

 これに対し、政府も好意的な反応を示し、先月25日には検察が内部調査中であるか、指名手配された韓総連の所属員152人中79人に対する不拘束捜査を決定し、指名手配解除のための事前整備作業を行っている。

 しかし、政府のこのような措置をあざ笑うかのように、韓総連は米軍の訓練場の中にまで侵入し、不法デモを繰り広げながら、米軍と取っ組み合う場面を国民と世界に「これを見ろ」といわんばかりに見せつけた。政府の温情主義的な接近では、韓総連の闘争路線と方式を変えることはできないという事実が明確になったのだ。

 韓総連の過激闘争そのものよりも、それに対する政府の認識と判断、措置が更に内外的に注目されている状況だ。

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